李下に冠を正さず

Chumi2004-03-03


昨日の下の息子は塾の帰りが遅かった。いつもよりかなり遅かった。この塾はテストの点数が合格点に達しないと居残りをさせて直しをさせてくれる。定着を図るためだ。
いままで順調に合格点を取っていたのでついに今回は「残され」かと思っていたら違っていた。漢字のテスト中に机の右に置いた時計をみたら、右の人の答案を見たのと勘違いされて「カンニング」扱いされたそうだ。で、授業終了後再テスト。点数は96点だった。毎回これくらいだ。
息子は、勘違いされたことが悔しくて涙をこぼしていた。
娘は「ちらっとみたんちゃう? 潔白ならなぜその場で抗議しないんだ!カンニングのレッテル貼られるぞ!」と。
で私が「先生に電話しようか?潔白だって」と親ばか言うと 旦那はこういった。
「おまえはだまっとれ。李下に冠を正さず! 冠を正そうとしたこいつが悪い。微妙な時にややこしいことをするな」と。
ま、確かにそうかもね。私だったら きっとその場で逆噴射して泣いて抗議するよ。


■君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠

(書き下し)
君子は未然(みぜん)に防ぎ、嫌疑(けんぎ)の間(かん)に處(お)らず。瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず、李下(りか)に冠(かんむり)を正さず。

君子たるものは、人から疑いを招くような事を未然に防ぎ、嫌疑をかけられるような振る舞いはしないものだ。(取ろうとしていると勘違いされぬように)瓜(うり)畑の中で靴を穿(は)くような仕草をしたり、李(すもも)の木の下で冠をかぶりなおしたりはしないものだ。

おっとう たまにええこと言うなぁ〜