神だのみ

Chumi2006-01-14


ついに統一入試日を迎えた。さんざん迷ったあげく、安全πのD校からチャレンジ受験の難関R校に矛先を変えたうっちゃり。
R校は自転車で15分ほどの距離だが、この日は雨。
7時20分に家を出て、バス停に向かう。バスの時間を確かめようと、うっちゃりに尋ねた。
「今 何時?」私はケータイを携帯するのを忘れたのだった。
「う・・ん 時計がない」
「え〜〜〜〜〜〜〜???!!!!!!時計がないっ?????」
マジカヨ コイツ
「家で探したとき無かった」
「・・・・・」絶句して声が出ない
あんた ほんとに受験生かよ! やる気あるんか?!
「帰ろ!」
「遅れると嫌や」
「そやけど腕時計なかったら困るやろ! 教室に時計はあると思うけど、入試の時ははずさはる学校があるから・・・」
「そら あったほうがええけど・・・」
塾の先生に言われていたことーーー”忘れ物をしても絶対に取りに帰らないでください。動揺しますから。それに遅刻しては大変です。”
「大丈夫 まだ間に合うし」
「でも探してもなかった」
「無いわけないでしょう! このまえ梅田で受験したときつかったんやから!
走れ〜! 帰るぞー!」
ぜいぜいと いいながら 帰宅。
娘の部屋に直行。まだこの時娘は寝ていたのだ。
「ちょっと!時計貸して!」
私のものすごい勢いにびっくりした娘が がばーっと起きて 携帯を差し出す
「え? 何? これ?」
「ねぼけんなよ! ちゃう!腕時計や! アナスイの時計!はよ出して!」
普段から腕時計をしない私のシャネルなど もうとうに電池が切れている。娘から時計を受け取った。
「お姉ちゃんから 時計かしてもらった! これでいこ! 車で送るし! 学校までついて行けないけど 一人で行けるな?」
「うん 大丈夫」
車のエンジンを掛け、出発したのが7時40分。R校開門時間だ。R校までは車で10分くらいでいける。よかった近くの学校で。
車中で 落ち着きをとりもどさせようと 必死でおちついた声色でうっちゃりに話しかける。
「よかったね。これで、ちゃんと道具は揃った。時計がないと時間配分がわからないから 困るやろ?」
「うん」
「大丈夫。これで いつもと一緒。時間にもちゃんと間に合うし 何も問題はないやろ? もう一度念のためカバンのなか おちついて見てみ? 」
「あ? もしかしたら・・・・ここかも? あった〜〜!」
おのれーーーーーー! ぶち切れそうになった。
「ほんま? よかったね〜〜」

現地に近づくと付近路上は保護者の車でいっぱいで止めるところがない。やばい。
が、閃いた!ローソンに止めたろ〜! 区画外駐車場に車をツッコんだ。
「おかーさん ここ止めてええのん?」
「ええんや! 敷地内やし」
雨の中 傘を差し、ずんずんと学校に向かう。自分がまず落ち着いて。なにがなんでも うっちゃりを落ち着かせなければ。
ゲートで受験票のチェックがあった。なんで? なりすまし受験防止?
「がんばってこいよ!」と背中を軽く叩いて送り出す。

その足で、ローソンで買い物をし、天満宮へ直行。もう神にすがるしかない。
同様に受験生の母たちが参拝にきていた。みんな同じ気持ちなんだな。考えることは一緒。

午后からは、面接で終了時間は14時。バスに乗って迎えに行く。学校に着くとちょうど うっちゃりが出てきた。ナイスタイミング!
めちゃくちゃ不機嫌そうで、疲れてうなだれている。
「どうだった?」

しばらして 重い口を開いた彼はこういった。
「・・・あかん ・・・大失敗や 合格の可能性は・・・ない」

「よほどの大失敗がないかぎり、多少のしくじりくらいでは、大丈夫でしょう。」といった 塾の担任の先生のこえが頭のなかでこだました。

ぎゃぁ〜〜〜
神様 仏様 天神様〜〜〜!!!