あぁ青春のきつね坂

Chumi2004-10-02


京都の北山通りから宝ヶ池に抜ける道に「きつね坂」と呼ばれる勾配のキツイ&ヘアピンカーブ付きの道がある。きつね坂を登り切った所にトンネルがあり、そのトンネルを抜けると比叡山を背景に京都国際会議場を池畔に望める「宝ヶ池公園」がある。ここは、かつてのデートコースとしても有名だ。
そして、さらにその北には旦那が通っていた高校のパノラマが広がる。旦那は、コーコーセーの時、この「きつね坂」を通学路とし、丸石のロードレーサーで通っていたそうだ。同様にご学友たちも、当時は地下鉄がなかったから、フツーの人はバスに乗り、根性のあるヤツはチャリに乗り、3年間毎日毎日通ったのである。この「きつね坂」は、現在工事中であり、よりよい道路に生まれ変わろうとしている。

あのヘアピンカーブの僕たちの「きつね坂」がもう無くなってしまう!

旦那の同窓生が賑やかにやっているMLにそのニュースが駆けめぐった。そして、即刻「きつね坂を偲ぶ会」が結成され、今は娘が通っている高校が、折しも学園祭をやっている今日 きつね坂を登ったところの宝ヶ池で有志呑み会が催されることになった。こういったイベントに対する意気込みというか熱意は、驚くべきもので、旦那の同級生たちには、一気に盛り上がり、トントンと実行させてしまうすごい団結力と実行力があり、いつも感心してしまう。
そこで登場したのがわが家のヘビーデューティー・ギア 生ビールサーバー。そして、酔っぱらって運転できない身体になった旦那とサーバーを積んで車を回収する役が回ってきたのが私だった。

偲ぶ会が終わる1時間前に私は自宅を出て、地下鉄で国際会館前で下車。せっかくここまで来たのだからと、国際会館駅から現地までデジカメで「旬の京都」のネタをショットしながら歩いた。駅から現地までは、思ったより距離があり、いい散歩になった。・・・と言うか正直言うと現地がどこなのかイマイチ把握していなかった私は、宝ヶ池公園で危うく迷子になりそうになったのだ。ケータイがなかったら、人気はないし、陽は傾いて薄暗くなってくるし、心細くって途中で引き返したかも知れない。
写真は、その迷子の途中で心細くなりつつ美しい風景に心を奪われ思わずシャッターを降ろした一枚である。

旦那の友人からのケータイの誘導により、私はようやく現地にたどり着いた。男女10名ほど?皆賑やかににこやかに楽しそうに迎えてくれた。お誕生日プレゼントまで貰っちゃった〜。皆で記念撮影。それから別れを惜しんで皆は、きつね坂を徒歩で下っていった。
旦那を助手席に乗せた私は、皆を追いかけるようにきつね坂に向かった。皆に手を振り 追い抜いてヘアピンカープにさしかかる時、私にもこの坂に思い出があることを思いだした。

アレは確か結婚直前、免許取立てで運転の練習コースとしてココに来たとき、ヘアピンを曲がりきれず、反対車線にはみ出てしまったところでエンストしたんだったわね。横に乗ってる当時”モトカレ””イマダンナ”の顔色ったら、なかったっけ。ま、朝早くだから、対向車はなかったから 良かったんだけどさ。
やっと今ハンドル操作の腕が上がって、もう反対側にはみだしたりしなくなったのに。
またひとつ京都の名物名所がなくなるとゆうのは、私にとっても寂しいものです。