被害最大

Chumi2004-10-21


今年日本に上陸した10個目の台風23号トカゲは、各地で平成過去最大の被害をもたらした。朝のニュースは、まがまがしいまでの被害の姿を映し出していて胸が痛んだ。
京都市内は古くから人々が暮らしてきた街であるだけに、比較的災害に強い都市なのかもしれない。それでも、今回は、鴨川に洪水警報がでていた。テレビ中継で五条大橋の橋桁ぎりぎりまで水位が上がっているのを見て驚いた。
平安の昔”この世をばわが世とぞ思ふ望月(もちづき)のかけたることもなしと思へば”と歌を詠んだ藤原道長でさえ「我が意のままにならずのは、比叡の僧兵と鴨の流れ」と悔しがらせたかつての獰猛な川も 今では、普段、橋からずっと下の方で川底が透けて見えるくらいの水位で、水面をきらめかせながら穏やかに流れている姿に変わっていたからだ。
1日あけて、出勤すると会社の側にある桂川も堤防決壊寸前まで来ていたことがわかった。河川敷を利用した全天候型のテニスコートはまるまる水没してしまい、水が引いてみれば、ネットに流されてきた川のゴミがたらふく引っかかっている様が現れたそうだ。
あぶないあぶない。水辺に住んだことが無いから、今年のように大きな台風が何度も京都を直撃することがなかったから、自宅が安全だからとタカをくくっていたが。社屋は川の近くにある。もし、1Fにある預かり商品が浸水してしまったらと思うだけでとぞっとした。油断禁物である。災害は忘れた頃にやってくる。備えあれば憂い無し。なのだ。