さよならムクちゃん

ついに別れの日がやって来た。
こんなに立派になったけど、まだ幼鳥だ。自分でエサをとることを知らない。敵からどうやって身を隠すのかも知らない。そしてまだ上手く飛べない。


ムクドリ幼鳥生後20日くらい?>

だが、昨日1羽が脱走していなくなった。こんな住宅街のなかで飛んでいくとは・・・あとも羽ばたき始めている。もう家で飼うのは限界。それに自然になじまなくなってしまう方がコワイ。
そこで、動物園の鳥獣保護センターにうっちゃりと二人で持って行った。
うっちゃりは ムクちゃん達が育つに連れ だんだんと元気がなくなり、先日しくしく泣いていた。別れるのが辛いという。でもこのまま飼うことは、野鳥にとって良くないこともよくわかっている。
エサを与えて情が移ったんだね。
何かを愛すると言うことはとても素敵なこと。そして愛するが故に庇護したいという気持ちは自然と生まれてくる。この時期に生き物を慈しみ育てることを体験させられて よかったと思う。
さよならムクちゃん。ちゃんと巣立っていくんだよ。できれば街路樹なんかに住み着かず、もっと良い場所に飛んでお行き。