きよの絵本劇場

Chumi2005-11-17


10月2日(日)は日曜参観だった。参観授業は午前中で、恒例行事として、午後より学校が主催するイベントが毎年開催される。それは、影絵であったり、和太鼓であったり、マジックであったり と親子で鑑賞して楽しめるものだ。
だが、私は参観が終わるとお昼のしたくにとさっさと家にかえり 今までほとんど参加したことがなかった。しかし、今年は特別。なんせ広報委員としての「取材」という任務がある。広報誌に掲載するためPTAがかかわるあらゆるイベントをチェック。担当者を振り分けるが、今回この日の担当は私だったのだ。
イベント後先生から 出演者のプロフィール情報をもらい4号のトップに載せた。昨日無事発行を終えたので、記念にここに引用してメモっておこう。

10月2日(日)日曜参観の後、体育館では、チョンチョーンと拍子木が鳴り、「読み語り鑑賞会」〜きよの絵本劇場 〜が始まりました。1985年から絵本の原画スライドを使って読み語りをする阿南市出身大阪在住の清野友義さんは20年かけて全国各地で1400回以上の上演をおこなってこられました。映し出されるスライドは迫力の6m。そのゆっくりとした素朴でぬくもりのある語り口に子どもも大人もすぐに絵本劇場の世界へ引き込まれていきました。
「キャベツくん」「もこもこもこ」には繰り返しの言葉とストーリーが楽しい絵本ならではの魅力がありました。そして、メインは、カエルを通して死生観を描いた水上勉氏の童話「ブンナよ、木からおりてこい」でした。水上氏が幼いころ、「死人を前にどんなに偉くなっても最後は同じなんや」と父に言われた言葉がこの物語の根底に流れているそうです。そして水上氏と懇意であった清野さんは「後世に残る私の作品はブンナしかない。おまえにまかす。よろしくたのむ。」という水上氏の遺志を継ぎ、今日も語り継いでいるのです。「ブンナよ、木からおりてこい」は、命の尊さを考えさせられる40分にもわたる重いテーマのお話です。しかし、この重いテーマにもかかわらず、新潟中越地震被災地での上演では深い感動をよび、心のケアとなったそうです。
最後は皆が大好きな「じごくのそうべえ」でした。何度聞いても痛快なストーリーは飽きないものです。清野さんの間合いのよい愉快な語り口に会場は爆笑の渦に巻き込まれました。高学年と低学年で笑いの箇所が若干違ったのも面白い発見でした。清野さんの語りを聞いて、私は、小学校の頃、夕方の公園には紙芝居おじさんが来ていて、それを楽しみにしていたのをふと思い出したのですが、皆さんはいかがでしたか? 


重いテーマの「ブンナ」は どっしりと印象深く私の心にのこった。
先日来より「杉村春子 〜女優として女として〜」を読んできていて、最終章となったところで、杉村春子がこの「ブンナ」を上演していたことが書かれてあった。詳しい説明はなかったけど、彼女はこの物語の中でどの役を演じたのだろうか?