18th

今日はバンビの18歳の誕生日だった。それなのに親子でそれすら忘れていた。
朝の慌ただしい時間にわたしが、銀行でのネット処理をするため、書類のサインを頼んでいた。
ちゅ:18歳以上は本人の自著でないとだめだって昨日言われたから 書いてよね〜
バ: そんなん試験終わってからでも ええやろ〜
ちゅ:そらそうやな。それであんた今何歳やったっけ?
  そんな会話を側で聞いていたパジャマ姿のうっちゃりが唐突にこういった。
う: おにいちゃん お誕生日おめでとう!
ちゅ&バ: え?!
ちゅ: あ! 今日 あんた誕生日やんか! ごめ〜ん 忘れてたわ。お誕生日おめでとう!
    そっか、今日18歳になったんや。
バ: ほんまや 今日は誕生日や! 自分の誕生日 忘れてたわ〜〜
ちゅ:ほんまやなぁ〜 センターしか頭になかって、忘れてたわ〜 無理ないな
まったく、生んだ本人も 生まれてきた本人も当日を忘れているとは なんたること。

お誕生日のお祝いをしてあげたかったけど、試験前日だし、普段通りのおかずがいいよ と言われていたので、とりあえず、ゲンを担いで トンカツにすることにした。
生協で PTA会長にであった時、買い物かごには、「受験生応援!」とか「合格!」と書いてあるチョコレートや鍋焼きうどんが一杯はいっていて、ちょっとはずかしかった。
合格と書いてあるもんは とりあえず全部かごに入れたのだ。
バカみたいだけど、こんなことしかできないもん。

そして トンカツを作ろうと肉売り場にいけば トンカツ肉だけが無い!!!
やっぱり母みんな考えることは同じなんだよね。この日仕事が遅くなり、お買い物に行く時間がおそくなっちゃったのだ。肉売り場に陳列してある商品は極少だった。ショック。
唯一のこっていたのは一本のヘレ肉。即かご行き。
それから タンパク質をとらなくちゃと残っている小さいステーキ。
これでも量的に少ないので、黒気和牛焼き肉のパックをいれる。
遅い時間にスーパーにいくと 品数が選ばない不便さは有るが、価格が半額になっていたりしていて経済的にはかなりラッキー。

普段のおかずを ということなので、 
ビタミンCたっぷりの切干大根のたいたん。
ヘレトンカツの付け合わせに キャベツの千切りサラダ。
皆が大好きな スパサラ (キュウリもみとブレストウインナをボイルしていれる)
具沢山の豚汁
お漬け物(うめしそのおこうこ)
へんな組みあわせだ。まぁ ええやん。もう20時でハラペコやし。皆でぺろりと平らげた。

「もう今さら 勉強しても無駄無駄〜 今日ははよ寝よし」と
バンビに言い、彼も自覚していたので 22時頃に就寝した。

ところが、うっちゃりの部屋にいくと すごいことになっていた。
「もうこんなん いらんわー」と塾のプリント類や模試成績表から全部ゴミ袋に入れていた。
袋はバンパンで破れそうなくらい激重。
そして、一旦自分の背の高さまで積み上がった テキスト類は、なだれをおこして断層状態となり部屋を横断していた。
そりゃ〜 片付けなさいと言ったけど、今こんな時間に こんなことやらなくてもいいのに。
机の本棚は空っぽで、なにもない。すべて塾関係のものだったんだ。
がらーんとした机と 散乱を極めた床に唖然。

「赤本とかは、また回せるだろうから 残しといてよ。」と中をみれば 
「何これ? しろーーー。」
「うん ぜんぜんやってへんかったもん。1回くらいだけ。」
あんた よくこれで受かったね(笑)