ねねの池

Chumi2006-11-24


旦那がKBS京都ラジオに応募したら、高台寺・圓徳院・掌美術館のペア拝見券が当選した。ラッキー♪
仕事を終えて、夜間拝観にでかける。高台寺へ行くのは、初めてだが、寺のライトアップを見るのも初めて。
http://www.kodaiji.com/event/2006aki_yakan.html
中学の頃、親友たちとさんざんうろうろしたあの東山の界隈へ夜に行ってみて、様子がずいぶん違うのに驚いた。沢山の観光客がうようよと居て、昼間と変わらない賑わいだ。ン十年前では考えられない光景にアゼン。
数え切れないほど通り過ぎた道なのに、高台寺の中に入るのは初めて。台所坂から紅葉も美しく、境内の風情のある禅寺独特の雰囲気は確かに京都らしい。このお寺、私の幼少の頃から慣れ親しんだ禅寺と縁があるのを初めて知って驚く。
庭に黒山の人だかりがあり、近づいてみると、皆池に向かって、ちっとも動かず何かを見入っている。何をみているんだろう?とひょいと首をつっこんで、ドキッとした。池の周りにある紅葉している木々がライトアップされていて、それが池にかがみ写しになっている。池の水面は微動だに動かず、まるで美しい3Dをみているかのようで池に吸い込まれそうだ。
本当に美しい景色をみたとき、声がでないとよく言われるが、まさに、この瞬間がそうだった。あまりに神秘的で、息を呑んだ。だれも見とれていて、なかなかその場を立ち去ろうとしないので、黒山の人だかりはますますふくれあがる。いつまでも見ていたい。心の中にすぅっと入ってくる神聖なもののようであった。これだけで、今夜来た甲斐があった。
京都にこの時期観光に来られる方、超おすすめです。その代わり、境内すんごい人で、ちょっと閉口するけどね。
それから、圓徳院へ。ちょうど人がひいた時刻だったので、境内にはいりライトアップされた枯山水のお庭がこれまたすごく美しかった。縁側に腰を下ろすと、心が落ち着く。皆言葉も出さず、しばし、ぼ〜〜っとその美しさに見とれる方ばかりだった。
行きはバス、帰りは地下鉄で自宅最寄りの駅に着いたのは、22時半。飲まず食わずで良く歩いたから、喉カラカラ、思わずラーメン屋に入りビールで乾杯。たまには、夫婦二人でこんなデートもいいかもね。いいところ、連れて行ってくれてありがとう。