明日の記憶

夜に家族で渡辺謙主演の若年性アルツハイマーの映画「明日の記憶」を鑑賞。嗚咽するほど良かったと噂に聞いていたが、見終わった私の感想は、ちょっと納得のいかない気持ちだった。悲しいストーリーだが、見方が夫側の一方的な視点で描かれているようで、最後まで苦労しているのは妻の方という印象が残り、ムカついた。せめて、妻に向かって心底しみじみと礼を言うシーンがあっても良かったのではないか。元気なときは、仕事人間で家庭を顧みず、妻や子どもに寂しい思いをさせ、発病してからも自暴自棄で妻に嫌みを言い、世話をかけ、呆けていったのでは、妻がうかばれないではないか。私にはとても良い映画とは思えない。病気になった旦那より、奥さんの方が可哀想すぎるよ。
コレを見たんだから、あれもみたいなぁ。そう「頭の中の消しゴム」ね。こちらも号泣モノとされているが、さてどうでしょう?
見終わった後、夫婦で交わした会話。

  • おまえ、ヤバいんちゃうか? いっぺんMRIいってこいや。
  • あんたもね。

アルツハイマーの発症確率は女性の方が多いと聞いている。映画中、発症した渡辺謙が、日記を付けだしたシーンを見て、思わず旦那に言ってしまった。「ねぇ、知ってる?私がなんでblog書いてるか。思い出せないからだよ。数日前のことが・・・」