父親たちの星条旗

昨夜20:30からのレイトショーで旦那と見てきました!15日で上映が終了だったので、ぎりぎりセーフ。昨日はレディスデイだったので私は、1000円旦那は1200円です。値打ちあった!この日は上映がこの回1本だけだったのですが、遅い時間にもかかわらず、70%位の入りで、若い人から白い髪のひとまで、観客層は広かったです。
太平洋戦争終戦間際の硫黄島での死闘を攻める側から描いたのが「父親たちの星条旗」でクリント・イーストウッドスピルバーグの合作というのも注目でした。
国旗掲揚の写真で一躍有名となったヒーローたちは、実は戦時公債用の資金集めに都合よく利用され、戦場で心理的にも傷ついたあげく、また二重に深く傷ついた事実(このうちの一人の息子が原作者)前線での凄まじい戦闘の様子(ショックなシーン続出で、アドレナリンでまくり、目が覚めましたわ、ほんとに)と本土アメリカののんびりした様子のコントラストなど、当時の日本と比べて、アメリカの巨大さと得体のわからなさ、戦争がもたらした虚しさをヒーローと祭り上げられた彼らの戦後の足取りを通して感じました。あの戦争からアメリカは、ベトナム、中東、アフガン、湾岸、イラクと国家権力の為に相変わらず同じことを繰り返していますから、考えさせられました。この戦地で日本人が2万1千人の命を落としているそうですが、それ以上の数のアメリカ人も戦死していると言う事実も驚きました。海に落ちたものは置き去り、戦車でふみつける、味方であることも確認せず砲弾するなどなど、敵も味方もあったもんじゃありません。もう、すごい。コレが戦争なんやと。
地下要塞を作って、迎え撃つ日本人、やっぱり頭ええなー!と思いましたが(笑)手榴弾での玉砕シーンはもうゲロゲロです。あのような時代でしか生きられなかった人々というのは、なんというか、本当に気の毒ですが、それでも一生懸命まっすぐに生きたという、生き様はすばらしいです。

先日のテロ、ペンタゴンに突入したのは、旅客機ではなく、実はミサイルだったというニュースも耳に入ってきてますから、相変わらず、アメリカは得たいのしれん怖いところがあります。
アメリカといえば、「失われたアーク」のラストシーンで、TopSecretとして箱詰めされた物が、倉庫でわんさかあるシーンが印象に残っていますが、まさにそれが国を象徴しているイメージが未だにぬぐえません。

次は硫黄島を守る日本側の「硫黄島からの手紙」です。5日で落とせるとアメリカが踏んでいた島を35日間も守ったのです。こりゃしんどいぞ〜。元旦から覚悟して見なくちゃと思っています。絶対泣くわ。