私の頭の中の消しゴム

Chumi2006-12-16


テレビでやっているのに気がついたときには、すでに冒頭30分を見逃していた。以前から観たかった映画だ。偶然やっと観る機会に恵まれた。
チョン・ウソン(Tung Woo-sung)演じるチョルスは、成熟した男の魅力で私をすぐに魅了させた。整ったマスク、澄んだ瞳、華奢なソン・イェジン(Sohn Ye-jin)を軽々と抱き上げる仕草やすこし物憂げな表情にぐいぐい惹かれていく。すっかり、もうファンになってしまった。カリスマ男優と言われる意味がわかる。チョルス像は、男の人から見ても「かっこいい男」に映るんじゃないだろうか。
そして、ソン・イェジンは、どこまでも愛くるしく、可愛い。スジンは、こんなに深く愛されたら、なんて幸せなんだろうとうらやましく思う反面、病気の進行によって、愛する人から忘れられていく側のチョルスの辛くて悲しい痛みが胸を襲う。
バッティングシーンでのやりとりでは思わず涙がこぼれた。「君の代わりに僕がなんでも覚えておいてあげるよ。僕が君の魂になる」なんて、もうキュンキュンきましたね。彼女が失禁をしたシーンでも、愛する人を守ると言うことはこうゆうことなのかと、愛の深さにしめつけられる。スジンの手紙にも切なくて泣かされた。また、この映画は家族への愛も描かれているのが良かった。コンビニでの「ここは天国なの?」というシーンも印象的で、まわりの人がひとりずつ映し出されるたび、どんどんと温かい感情がこみあげてきた。そして、やっぱりなによりラストシーン。幸せそうに映し出されるふたりが悲しい。美しい終わり方が、とても素敵な映画だ。あとからなんどもじわじわと涙が溢れ出し、こぼれた落ちた
残念だったのは、テレビ放映でかなりカットされていたようだったし、吹き替えだったので、台詞はいいのに、日本語のニュアンスで耳から聞くと、どうも宙に浮いてサムイ(それでも小西真奈美ちゃんの声はよかったけど)。是非もう一度観てみたい。建築家という設定もあってか、新居のたたずまいや内装はとてもシックで素敵だった。あんなお家に住みたいな。
観ている途中で、娘が帰宅し、すぐに参加した。彼女は劇場でみているが、大好きな映画とかで、DVDを手に入れたいらしい。見終わった後、彼女も頬が光っていた。amazonマーケットプレイスでもあたろうかな?韓国語で聞きたいよ!
映画中、何度もお姫様だっこのシーンがあった。そういえば、遠い遠い銀河のかなたで、昔あのように横抱きにしてもらったことがあったなぁ、と思い出した。あれから体重は10kgも増え、もう持ち上げようなら血圧が上昇して血管が切れるかもしれない。それとも、次回もちあげていただくときは、介護のときなんだろうか。あ〜ぁ、ちっともロマンチックじゃねーし。(笑)