たそがれ清兵衛

今日も結局会社へ行き、階段と食堂の掃除。事務所までは思うように手が回らなかったが、旦那が最低必要源のところをやってくれたので、気が楽になった。どっぶりと日が暮れ帰宅。
29日にケータイ会員に送られてくるTSUTAYAの半額クーポンでゲットした、以前から見たくてたまらなかったDVDをやっと見ることが出来た。

たそがれ清兵衛 [DVD]

たそがれ清兵衛 [DVD]

クライマックスの清兵衛と朋江が再会したシーン。喉の奥が押さえつけられたように苦しく熱くなって息が出来なくなった。そして、じわりしわりと涙がでてきた。この感じはなんなんだろう、感動というより、こころから嬉しいときに感じる涙だ。きっとその時私、清兵衛であり、朋江であったと思うの。ほんとに息が出来ないくらい心から嬉しかったの。
針仕事は将来役に立つことは分かるけれど、学問は何の役に立つのかと娘が訪ねたとき、オヤジの清兵衛は、「おなごでも学問は、身につければ、生きていく上で知恵となり、生きていく術に役立つと思う」と言った清兵衛のあの時代にしては新しい考え方、また朋江の「なぜ、女が侍と道ばたで口をきいてはいけないのか?」「なぜ女が質問をしてはいけないのか?」「お百姓さんが米を作ってくれるから自分たち武家の暮らしが有るのだ。」という農民の祭りに出向く姿勢がとても感動的だった。出世ばかりを願わず、家庭を大切にする清兵衛。世間の常識にこだわらず自分の信念を貫く朋江の姿は、とても人間的で美しいものに感じた。もちろんりえちゃんは美しいし、真田さんは、いつもと違って殺気がなくとても優しい瞳でぐっと来た。
そして、この映画の景色! こんなに美しい景色を見るだけで、心が癒される。日本にこんなに美しいところがあって良かった。この景色を実際に自分の目で見てみたいと強くこころに残る映画だった。オススメです。