延暦寺諸堂めぐり

Chumi2007-01-02

〜一偶を照らす〜
お雑煮を手早く済ませ、バンビを残し、家族で父母の住まう湖北へ向かう。
そのいきしなに延暦寺に立ち寄った。目的は開運の鐘を鳴らすこと。京都の鬼門に位置する比叡山に京の平安を願うため、寺を建立したのは桓武天皇の時代。最澄以来、のちの日本の仏教界をリードする各派の大師、上人、聖人と呼ばれるようになった僧たちが修行を積まれた寺としても有名である。NHKの「ゆく年くる年」でも度々映し出されることも多い。
この寺を訪れるのは、本当に久しぶり。しかも今回は東塔〜西塔〜横川の諸堂を巡るのは初めてだ。そして、最後の横川、おみくじ発祥の地で新しい発見があった。以前から近所の家の玄関に貼られている不思議なお札の謎が解けたのだ。
それは、その昔京都に疫病が蔓延した際、元三大師が鏡に映し出された姿を写しとった絵をお札としてはると疫病がおさまったという疫病よけ、魔避けのお札だった。その絵はまるで悪魔のようで、これが町内でみかける家の玄関にはられてあるのを見かけて、私は不気味にかんじていた。が、どこのどのような御札なのか今までわからなかったのだ。
残雪が残る雨の寒い中、最後のお堂で甘酒のおせったいを受け、ほっとした。魔避け(角大師)と対によきものが入ってくるというお札(豆大師)もゲットした。
ここに↓御札の画像がありましたので リンクさせて頂きます。
http://www.hieizan.co.jp/syoyou/main7-3.htm


写真は、根本中堂のある東塔。400年ぶりに再建されたそうだ。
しかしまぁ、こんな高い山にこれだけの敷地でこれだけ立派なお寺があんなに昔から存在するというのには、改めて驚かされた。子供の頃「ふ〜ん」で終わったものが、今感慨深く感じられるのは、やっぱ年取った証拠だね〜〜〜。

世界文化遺産 比叡山延暦寺
1200年前 伝教大師最澄は、日本の国の安泰と国民の幸せを祈って日本人にあった仏教を比叡山に開きました。
その教えの根本をなすものは、『個々が思いやりの心を持って一隅を照らす人になる』すなわち、一人ひとりが相手の立場に立って考え自分の出来ることを精一杯行うことが、周りがよくなっていくことにつながると言うことです。
後世、この用な教えに基づいて、様々な高僧が集い、特に鎌倉時代には、法然栄西親鸞道元日蓮などと言った祖師方が比叡山で修行されました。