プリズンホテル

プリズンホテル 1 夏 (集英社文庫)

プリズンホテル 1 夏 (集英社文庫)

椿山、地下鉄に乗って、鉄道員と3作読んできて、今回楽しい読み物にしようとこれを選んだ。しかし、・・・やっぱり暗い。根本的にベースにやりきれない人生の辛さがながれている。悲惨でねじれた人間関係。でも、人は苦労をするために、それを修行するためにこの世に生まれてきているのだとしたら、自分よりずっと辛い立場を疑似体験することによって、今の自分を見つめ直すことが出来る。
プリズンホテルの面白いところは、我々にとって任侠という非日常的な知らざれる世界の中で、もっとも人間身を感じる温かい心があぶり出されていることだ。出てくるキャラが皆わけありの人生をしょっているのでベースは暗いが、言ってる台詞にはかなり笑える。4巻ともいっちゃいそう。