牛になったうっちゃり

Chumi2008-04-26


今朝はカフォオレパンが私の朝食。昨日は、めずらしく定時退社したので翌朝用に作った。朝は我が家は和食なので、平日パンを食べるのは私くらいなんだけど。お弁当を作りながら囓る。

さて、昨日の特急飛び込み事件だが、ほぼ同じような時刻に大阪の御堂筋線西中島南方駅でも同様な年齢の方の飛び込みがあった模様だ。いやだね。
うっちゃりにショック症状がでていないか気になっていた。
あまり事件については根掘り葉掘り聞かないで、少しでも元気が出るように好物をつくって学校帰りを迎えようと お好み焼きの準備に取りかかった頃、うっちゃりが親父と一緒に帰ってきた。
「今朝は大変やったね」
「もうぅ〜、ほんまに〜」
「学校 どれくらい遅れた?」
「30分くらいやけど、公民のテスト受けられへんかったし。もう〜。」
「そうなんか。せっかくがんばって覚えてたのにな」
「そやで!それに受け無い人は0点になるて噂がある。もう〜〜。飛び込みよってからにー。みんなに迷惑かけてあかんやろ〜。丹波橋のホーム普段の3倍の人やったし。もう〜。」

親父からの情報によると、うっちゃりが、何時もの急行に乗ろうとエスカレータで階上のホームに向かう途中、通過の特急の警笛がやけに長く響いたかと思うと、ホームから叫びともなんともいえないどよめきの声があがり、「飛び込みや!」と誰かが叫んで階下の駅員に告げに言った。特急はホームからすぐ過ぎたところで停車している。すぐに警察が来て、立ち入り禁止のテープが貼られ、銀幕で線路が視界から遮られると、車両がゆっくり後退し始め、シートにくるまれた遺体が線路から運び出された。それが、どう考えても成人男子に充たない大きさで、シートの脇からはみ出た「手」をうっちゃりは目撃してしまったらしい。ホームには黒山の人だかりで現場にはとても近寄れず、怖くて近寄りたくも無かったそうだが、現場に向かって手を合わせ、南無阿弥陀仏と唱えた。その後、十数分後にいつもの急行が来て運行しだしたそうだ。学校には多数の遅刻者が出た。

帰宅してから、うっちゃりは、ため息混じりの「もう〜」の連発である。まるで牛になったよう。
事故に遭遇したと言うより、せっかく日本国憲法の前文を丸暗記したのに、テストを受けずに0点になるというのが、本人曰く、ショックらしい。再テストをしてもらえるよう先生にお願いするそうだが、昨日は なんともやりきれない思いをどう表現したらいいのかわからないようで、とにかく、口を開けば「もう〜」と言い、「ほんとにもう、ダメだよー!!」とうなり。しばらくして、仏間から チ〜ン♪と何時もより響きのいいリンの音が聞こえてきた。

そんなうっちゃりだったが、今朝は元気にバレーボールの試合にトミオーという所に出かけた。なんてったって公欠である。初戦は開催地のT中。
「1勝くらいはしたい」
弱小チームのささやかな願いである。

うっちゃりが向かう地域には、以前バンビがバスケで左手を故障して、手術を受けたN病院がある。名医T先生 お元気でしょうか? 息子は、相変わらず左手が痛むようですが、なんとか元気にしておりますよ。