こころと脳の対話

てらちゃんから借りた1冊

こころと脳の対話

こころと脳の対話

河合先生が亡くなられたのが残念でならない。この本はその河合先生のお人柄をとてもよく現している対談集で遺作となる。
とても概念的な内容なので、じっくり入り込まないと何のことをお話しされているのかわからない。楽しい会話だが内容は深遠だ。
科学と心理学、日本とヨーロッパアメリカとの考えかたの違い、箱庭療法の魅力と秘密、京大のおもろさ、それぞれに茂木さんと河合さんの想いがやんわりと炸裂する。
印象に残った言葉は、「シンクロニシティというのは、外のものと中のものがシンクロするのではなく、自分の無意識と外のものとが呼応する」
チャンスがあれば、わたしも箱庭やってみたい。
臨床心理士ニュートラルな状態で、しかもしっかり相手を真正面から受け入れられる人が向いているということ。。。わたしは、自分の尺度で判断したり、感情移入しがちだから絶対無理だな。それに一緒になって悩んでしまうもん。
セミナーなどで話が上手な(上手くまとめる)臨床士は、逆にセラピーが下手になるという理論も面白かった。
やっぱり河合先生 とても惜しい方を亡くしました。もう一回講演聴きたかったのに。