おじいちゃん 戦争のこと教えて

おじいちゃん戦争のことを教えて

おじいちゃん戦争のことを教えて

途中何度も胸が熱くなりました。近代日本史に疎い私には、もの凄く面白かった。
この本が素晴らしいと思ったのは、只単に過去の歴史をかたっているのではなく、その歴史を今の日本に活かそうとしている点だ。
やはり日本の教育は日本を正しく伝えていないと思った。自分がかなり近代日本を誤解していたと解った。まんまと中條氏のいうアメリカの政策「精神的カルタゴの平和」に自分はヤラレていると思った。
今の歴史の授業はどうなんでしょうかね?少なくとも私がならった教科書では、大東亜戦争の前後の時代は、授業日数的に行き着かなかったか、かなり端折ったか 詳しい印象がありません。
 大東亜戦争が始まる前の日本の状況/陸軍士官学校とはどのようなものなのか/その当時の日本の教育制度/ハルノート/歪められた天皇のポジション/戦後のコペルニクス的価値観の変換/アメリカが行った政策とは/東京裁判がどのようなものであったのか/アメリカでの歴史の授業内容/などなど 私には目から鱗
最近とくに近代日本史について興味を持ち始め、このレベル当りから勉強し直そうかなとこの本を選んだのですが、これがアタリ!
中條高徳氏はスーパードライを生み出し アサヒビールを再建したということで大変有名な方ですが、ニューヨークで学ぶ孫娘からの質問状に近代日本を語るその正直な心と真摯な生き様に感動しました。また、非常に共感した部分もあります。最後に孫娘の景子さんがおじいちゃんに向けての礼状が載っていますが、これにまた非常に共感しました。
優しい文体で書かれてあるから歴史に苦手な方でも読みやすいです。是非若い方、戦後生まれの方に読んでいただきたい本ですわ。最後の景子さんの手紙だけでもうちの子どもたちに読ませたい。
 印象に残った言葉 『国際化とは国民性、民族性の明確化と同意語であることを知るべきである』『ひとりでも多くが日本人の心を養い、身につけることである』

今度は、「おじいちゃん 日本のこと教えて」「子々孫々に語り継ぎたい日本の歴史」も読みたいなぁと。