心に残ることば

活字好きな私は、日本フルハップの月刊冊子も毎月楽しみにしてる。今月号でフリージャーナリストの音田さんが紹介していた樋口了さんが歌う詩に、思わず涙がこぼれそうになった。原詩はポルトガル語らしく、今では全国の病院や施設で看護師さんやヘルパーさんの間で歌い継がれているらしい。
私は、まだ介護を経験していない。介護が始まったとき、この言葉を忘れないよう心に刻んでおきたい。ちょっと引用をお許しいただきたい。

手紙 〜親愛なる子どもたちへ〜 

年老いた私が ある日
今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを
理解して欲しい
私が服の上に食べ物をこぼしても
靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを
教えたように見守って欲しい


楽しいひと時に
私が思わず下着を
濡らしてしまったり
お風呂に入るのを
いやがるときには
思い出して欲しい
あなたを追い回し
何度も着替えさせたり
様々な理由をつけて
いやがるあなたとお風呂に入った
懐かしい日のことを


あなたの人生の始りに
私がしっかりと付き添ったように
私の人生の終わりに少しだけ
付き合って欲しい