証言記録 従軍慰安婦 従軍看護婦

どらちゃんがまたまた ドサーーっと本を貸してくれた。その中の1冊。一気に読んじゃったよ。

証言記録 従軍慰安婦・看護婦 (新人物文庫)

証言記録 従軍慰安婦・看護婦 (新人物文庫)

何より意外だったのが、私が想像していたよりも卑屈でなかったというトラック島での従軍慰安婦の時代。
それよりも彼女たちの悲劇は戦後のパラダイムシフトから始まる。
そもそもの生い立ちに悲しいモノがあるが、当時東北をおそった飢饉により少女の身売りが常習的に行われていたというのが衝撃だった。
女として(想像していたより)扱いがよかった従軍慰安婦の良かったトラック島時代と引き上げ後の「悲しい時代、男並みに軍につくした従軍看護婦の想像を絶する悲惨なフィリピンでの体験が複数の女性の証言により語られれている。
従軍慰安婦と従軍看看護婦の証言より旧日本軍の闇の部分が明らかにされている。
日本の従軍慰安婦と韓国の従軍慰安婦との違い。戦後の捕虜となった収容所生活の対ロシアと対中国と対アメリカの違い。そうだったのか〜と。
戦時中の特殊な環境は特殊なモラルを生み出す。いずれにせよ、あらゆる意味戦争は悲惨であることには変わりない。
そんな当時を一生懸命「お国のため」に生き抜いたたくましい女性たちの証言だ。