藤樹カフェ

近江聖人中江藤樹の里を訪ねたのは、これで3回目。訪れるたびに毎回新しい発見や学びがあるから面白い。
今回はマイツール会主催で藤樹カフェが開催された。
折しも黄砂がひどく、関西上空は煙ですっぽり包まれたような異様な空模様。
皆さんはJRで、私は相方と車で朽木まわりで安曇川安曇川に向う。三連休なので、市内は他府県ナンバーの車が多く、渋滞に巻き込まれて合流時間に間に合わなければ大変とツイッタ−に現在地を送りながら走行。
前日は春の陽気だったのに、この日は冬に逆戻り、おまけに荒れ模様の天候で雨風が強く、わざわざ1枚薄く着て来たのを現着するなり後悔してしまった。でも皆さんそうだったみたい(笑)

無事藤樹書院で合流。無料休憩所でランチを取って、隣の書院でボランティアさんお話を拝聴。
このボランティアの松本氏は、お父様が藤樹学校の先生をしていらしたそうで、小さいときはたいした関心も持たなかったが、お父上が亡くなられたあと、何かに導かれるようにこの安曇川で藤樹先生のボランティアをするように他所から呼び戻されたというお方。藤樹先生が実践なさったこと、書院に置かれている数々の歴史的展示品を解説してくださった。
致良知」致にいくほど文字が大きくかかれてあるのは、「致」=実行することが一番大切なのだと。
「敬愛」「孝」があらゆる徳目の根本だという教えで「愛」と「敬」の両方が大切。子に対する親の愛の心、親に対する子の敬の心、これが合わさって孝になる。
「五事を正す」貌言視聴思・・・つい曇りがちになる己の明徳を磨くための5つの大切なヒントと実践方法。
「聖人になるのは誰でもなかなか難しいが、皆 徳をもっているのだから、五事を正す時『瞬間聖人』になればいいのです。誰でも実践でき、この瞬間聖人を積み重ねて行けば良いのです。」との説明を今回新たに聞き、一縷の希望を見いだした。
また、「隠れキリシタン疑惑」という説明も興味深かった。位牌の置いてある扉に少し奇妙な書体の文字が彫られてあるのだ。右扉にX、左扉にJともYとも見受けられる文字が。Xはクルスとも言われると松本氏。じゃぁJはJesus?考えすぎ?(笑)


藤樹書院→お庭の藤棚→お墓→神社と巡り藤樹記念館へ。http://www.touju.jp/
訪れるたび、町が奇麗に清掃がいきとどいていることに驚く。ここに住まう人々の心の実践なのだろう。言うまでもなく、散策していて気持ちが良い。
館長さんからお話を伺う。
中江藤樹は「孝」を説かれた」と。孝=宇宙
館内の展示を観覧。安岡正篤先生の書があるのに気づいた。3回目でやっと気がつくなんて、今までどこ見てたのと苦笑い。