ゲゲゲの女房

ゲゲゲの女房

ゲゲゲの女房

ドラマが面白くて、堪えきれずに買っちゃった一冊。
ドラマの骨となる水木しげるを取り巻く環境の変化とそれを支えてきた奥様の心情が書かれてあり、愛情をタップリ感じる。
ドラマでは擬名にしてある出版社や人の名前がこちらでは実名でかかれてありリアリティがある。ただ、話の面白みとしてはドラマのの方が上手く見せ場をつくってあって、向井理さんの演技もイケメンと役柄のギャップがあって魅力的に映る。
本書では、水木氏を支えてこられた奥様の素朴な心情が正直に描かれてあり、ほのぼのとした気持ちになる。
見合して、たった5日で結婚し、故郷を離れて、赤貧時代を御主人を信頼し尊敬して添い遂げられてきたのは、まさにヤマトマデシコではあるまいか。
妻としての自分を振り返り、お手本とすべき姿や、心に刻みたい言葉にも巡り会えた。

「自分自身を知るのは、楽しんでいるときか、悩んでいるときだけだ。また、悩みと喜びを通してのみ、自分が何を求め、何を避けなければならぬかを教えられる」
「精神の意志の力で成功しないような場合には、好機の到来を待つほかない」ゲーテ