読書三昧
友人がどっさり本を貸してくれた。
ブルボン王朝12の物語
- 作者: 中野京子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/05/18
- メディア: 新書
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「ハプスブルク家」と並んでこれは買いの1冊ですな!まだ買ってないけど、是非手元に置いておきたい2冊。
絵画とともに世界史がわかる、しかも学校で学ぶ歴史ではなく、その人がどのような人生を送ったのかというドラマが紹介されているのでとても面白いのだ。
ドラママチ
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
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「ワタシマチ」のストーリーはあまりにも虚しいが、自分を探しても探しても見つからないのは、誰たって共感するんじゃないのか。空虚なストーリーであるが、かなり印象的な作品。
後半になってくると焦燥感のあとに一筋の希望の光が見え始め、一歩踏み出す感で終わっているものが多く見られるから読後感はまぁ良し。
なにげない街の情景描写が上手いよね。それに行き場のない言葉に言い表しがたい気持ちの表現がすごく上手い。「そーなの、そーなの そうゆうことって有るよね」とうなずく女性が多いように思う。
「死んでくれまいか」と思いたくなるような姑がアルツハイマーになり家族から見放される「ワカレマチ」の中では、そんな姑が母であったことを思い起こさせるシーンにはほろりと哀愁と家族の繋がりを感じざるを得ない。
「ショウカマチ」においては、恋愛のプロセスが紹介されているが、「ディズニーランドに始まり、ロードショウが家ビデオになり、レストランは近所の居酒屋になり・・・気をつかわなくなれば相手の欠点や自分との差異がより明確に見えきて、それに、どちらかが我慢できなるなり、もしくはもっとあう気がする相手が他に見つかったりして、恋愛は終わり、また新しい相手を探してディズニーランドからやりなおす」ってくだん、膝を叩き無くなったわw
そういえば、先日の「爆問学問」で上野千鶴子先生が「男と女は 相手が自分の思うようにならないということを学び、それを超えて関係を続けようとするところに愛が生まれる」と言っていたけど、そうなんだと思った。
超えられないウキウキの状態を繰り返すのがゴールのない恋愛で、それを超えて愛となるんだと。
つまり相手をどこまで受け入れて自分の中で消化できるか(或いは昇華かも)どうかなんだと思う。長続きのコツはね。
自分を曲げてまで、と言うのはいただけないだろうけど。
12星座の恋物語
- 作者: 角田光代,鏡リュウジ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/28
- メディア: 文庫
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一番驚いたのは、カバー折り返しに鏡リュウジさんの顔写真が載っていて、想像していたよりイケメンだったことw!
12星座の男女一人一人の性格に照らしあわせた合計24のストーリーがかかれてあり、占いというより、ストーリーを楽しめる。
凄いよね、24のストーリーを作り出せるんだもん。
へ〜ほぉ〜と読み進めるその中で、「これはわたしには アリエナイ」っての多数有り。そして やっぱり私は天秤座だわとつくづく。。。
自分の始末
- 作者: 曽野綾子
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2011/03/01
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あらたに書き下ろしたものではない。
クラスタ文章を読み始めると、初めは、なんだー、これって 曽野さんのツイート読んでるみたいじゃん、つまんねー。と思っていたが、その断片文の含蓄は深く、思わず読み返すクラスタも多かった。
特に ビビッと響いた文章の出典をみると大抵「貧困の僻地」「晩年の美学をもとめて」が多かったので、そのエッセイを機会あれば しっかり読みたくなった。
というわけでウィッシュリストに追加。
老いの才覚
- 作者: 曽野綾子
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2010/09/09
- メディア: 新書
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面白かったのは「くれない族」 誰々がこれして「くれない」あれして「くれない」とついつい他人のせいにして暮らしている人のこと。あぶないあぶない。そんな人もならないよう自分で自分の始末がみれるような老人にならなくっちゃね。
「自立と自律」を目指すのは、老いに限らず人間のテーマだと思う。
うん、目指しませう。
にんげん住所録
- 作者: 高峰秀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/07/08
- メディア: 文庫
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オバサンになりたくない
- 作者: 南美希子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/02/09
- メディア: 文庫
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私からすれば、ちょっと胸焼けするような中身なんだけど、その精神性は高く評価したいし、じっさい著者は年齢を感じさせないことを実証されているので、その努力に感服する。
40から子育てして、50の時、子どもが10才というのは相当体力も精神力もキツかったと思う。著者が中高校生のガリ勉時期から大学生でイケイケになりモテ女に転向した「ど根性」が見て取れる。
最後の方になって、「布団の上で死にたくない、のたれ死にしたい」という一文と夫婦感が曽野さんに似ていたので、驚いた これって聖心の校風なの?w
何たって、年寄りの最後の砦は品性と知性以外、何もないからである。本来動物である人間が、年経るごとに益々あさましくなっていくプロセスにいかにブレーキをかけるか。それには不断の努力をいうやっかいなものに精を出してみて、品性と知性という衣をまとう以外、他に残された道はないのである。
下世話な言い方だが、性病の治療のごとく、片方だけがいくら頑張ってダメで、夫婦ともに改善してゆかねければならないのである。
本冊− 夫は自分の鏡である − より
おねえさまの言葉を刻みませうw