IP電話

先日子どもが帰宅すると玄関ドアの前にゲームキューブのコントローラが紙袋にれて置いてあった。子どもが友達の家に遊びに行ってコントローラーを忘れて帰り、それをわざわざ届けてくれた風だった。だが、ウチにはちゃんとキューブのコントローラーはある。兄貴がシルバーで弟がブラックだ。届けてあったコントローラーはシルバーのモノでしかも無線モデルだった。本体に装着する受信用のキットも入ってある。
誰だろう？　誰が届けてくれたのだろう？それにウチのじゃないということは正しい持ち主のもとに戻っていないわけだから、きっと紛失で困っているよね〜。下の息子が学校に行ったとき覚えがないが友達に尋ねたが誰も心当たりがない。
最近子ども達がゲームをやりすぎて宿題やらなかったり、就寝時間が遅くなったりで親の方がブチ切れてゲーム禁止で封印している家庭があるから、もしかしたら禁止騒動にまぎれてお友達のコントローラーも封印されたままになりお母さんがこっそり返しに来て下さったのかも知れない。
しかなたいなぁ。じゃぁ私が電話するとするか。普段息子が遊びに行かせて貰っている、キューブをもっているお家に片っ端から電話する。片っ端からと言っても、クラスの人数はたった２４人でその半数が男子でよく聞くとキューブがある家庭は数えるほどだった。数件問い合わせるが「ウチじゃありません」と。
最後のお家に電話をする。呼び出し音が鳴ってもなかなか出てくれない。留守かなぁ〜？ご主人が自衛隊にお勤めの家庭だ。も、もしかしてイラクいっちゃったわけ？とプルルルルの音を聞きながらいろいろ想像する。
とやっと受話器が上がった。「はい・・・」いつも快活で元気良い関東アクセントの彼女にしては不安そうな声だ。
「あ、もしもし　Ｙさんのお宅ですか？４年生でお世話になっておりますＨですが、夜分に済みません」
「え？なんだ〜　Ｈさんなの？　えええ？　Ｈさんの電話って０５０って番号なの？」
「え？あ？　ああ、うんそう　IP電話使ってるんで。」
「いえね。０５０って表示されたから　０５０って番号あるんだろうか？なにこれって思ってー」
「あぁ　そうなん？　ナンバーディスプレーなんだ。」だから不審に思ってなかなか出なかったんだ。
「通信費を少しでも安くとおもってIP電話使ってんの。IP電話は０５０で始まるねん。」
「そうなんだー。初めて知ったよぉー。」

いきなりすごい反応でこっちがビックリしたよ。用件を告げると結局そのウチでも心当たりがないという結果だった。一体どなたなんでしょう〜？うちの家に届けて下さったのは？気持ち悪いよぉーー。