義母帰宅

朝電話が鳴った。「外出許可を取ったから、今日一旦家に戻って要るものを取りに行くわ。午後から居ますか？」

昨日入院して、もう今日帰ってくるのかよ。ほ〜〜ら　だから暇だと言ったでしょ。おまけに院内売店は今建設中でないのだ。暇つぶしにぷらぷらと売店までという楽しみも許されない。　まぁ、私が揃えるより自分で選んだ方が早いし、いらぬ気もつかわなくていいし、動ける間に動いておいてくださいな。
「あ？　居ますよ。じゃ、夕方送ります。ゴミ箱も要りますよね？買いに行こうと思っていたんです。」
「ゴミ箱は要らない。でもスーパーの袋は音がして周りに気を使うから　ショッピングバックの紙袋でええわ。」

暇つぶし用の軽い読み物は結局、私の手持ちの　さだまさしの「解夏」と東野圭吾の「秘密」を用意した。読みやすくて　きっと面白いと思う。（んだけど？）

午後からは居るが、午前中はそれなりに忙しかった。部屋の模様替えをしたときに出した絵本や児童書を階段室に山済みにしていて、捨てるにはもったいないし、でもこんな多量の本をどうやって処分しようかと思っていたところ、知り合いの古本屋さんが「古本まつり」に出店してくれることになったので　汗ぶりぶり掻きながら、えっさかほっさかと持って行った。ジブリの絵本と「消防自動車じぷた」は残したが、「はらぺこアオムシ」や「ぐりとぐら」は躊躇したあげく出してしまった。
それからDIYショップに空き缶つぶしを買いに行く。これが欲しかったのだ。うちはビールは500ml缶で飲む。レギュラー缶はつぶしやすいが、500ml缶はなかなかペッタンコにならずかさばってしまう。

帰宅して、皆で　等持院のお好み焼き「ジャンボ」へ行く。ここのお好みは大きいのと安いのと美味しいので有名だ。人気があって、すぐに店の前に立ち行列ができる。先手必勝で11時過ぎに攻める。
”お好みジャンボミックス”の大きさは、直径30cmくらいかな？ちりとりのようなへらでひっくり返してくれる。具はイカ／ブタ／肉とミックスでとても一人で食べきれない量だ。これで　たったの750円。焼きそばにも　同様”ジャンボやきそば”があり、すごーく量が多い。４人で　お好み２　やきそば１を平らげる。もう〜〜　おなかポンポン。
つづいて妙心寺北門の熱帯魚屋「マ〜サ」ヘ行ってみると開店は午後１時より。時計は12時30分。

その30分をまだ踏み入れたことのない妙心寺で過ごすことにした。一歩踏み入れてびっくり！なんて広大なお寺なんだ。妙心寺っていうのは、臨済宗　禅寺の集合体であることを初めて知った。
しかし、その雰囲気は実家近くの建仁寺と　ものすごく似ていて、ちいさいころその境内で毎日遊んだだけあって、ふっと錯覚を起こしてしまうほど似ている。どちらも禅寺だからなのか伽藍の配置がそっくりだ。

その後、マ〜サへ行き、ADAのディスプレイに感動し、メダカの餌を買って（笑）うっちゃりを塾へ送り　満腹になったせいで、ねむねむの眼をこすり、やっと家に戻れば　義母が「おかえり」と迎えてくれた。
いや、「お帰り」は　こっちの台詞だってば。