杉村春子

数ヶ月ぶりにM夫人に出会った。彼女宅に不幸が有り連絡を控えていたが、無事100日も終えられ、ヨン様来日特集を編集したDVDを持ってきてくださった。そのとき彼女から進呈されたのがこの本だ。

杉村春子 女優として、女として (文春文庫)

杉村春子 女優として、女として (文春文庫)

彼女のご学友が著者であり、こんど11月26日にテレビドラマとして放映されるらしい。ヒロイン杉村春子を演じるのは、米倉涼子。そしてその撮影が京都であり、友人である著者とも数年ぶりの再会を果たし、ドラマ撮影に立ち会った彼女から出演者の一人であるギバちゃんの写メをみせてもらったとか、楽しい話をきかせてくださった。

単行本として既に出版されていたが、この度ドラマ化するにあたり文庫本としても発行されるようになったこの本。読み始めたばかりであるが、かなり面白い。それは、もちろん杉村春子という大女優の歩んできた人生そのものが特異的なもので まるで小説の主人公であるような錯覚をおこすくらい魅力的なものであるわけだが、その人生を6年もの歳月をかけて綿密に取材をしたこの著者がすごい。あたかも推理小説をよんでいるようにぐいぐいと文脈に惹かれてしまって、ちょっと今本が離せない状態。台所で、煮物をしながら読んでいる始末。
それにしても、森光子にして「杉村先生」と敬称される杉村春子、60歳まで生理があったとは・・・93歳まで恋に生きた人生は「女の先生」ではないか。


「女の一代記」(24−26日後9・0)ドラマの方も、杉村春子以外に 越路吹雪天海祐希瀬戸内寂聴宮沢りえ) と見逃したく無いキャスティングだ。久々にテレビにかじりつくとしましょうか。