プリズンホテル 秋

プリズンホテル 2 秋 (集英社文庫)

プリズンホテル 2 秋 (集英社文庫)

またまたプリズンホテルにニューキャラ登場。売れない歌手とマネージャーのカップル。そして、やはりそれと因縁のあるキャラにより、だんだんと明らかになる仲おじの半生。孝之介のうじうじとした陰険な心理描写も見逃せない。なんといっても、今回は桜田門と桜の代紋の団体客という両極端の立場の絡み合いが面白い。まるで漫画だ。異常な環境での1泊二日は、様々のキャラが複数の主人公で426ページに展開されている。
安藤優子さんの解説も見逃せない。さすが、アナウンサー。いくら入院しててヒマだからと言っても、3日で4巻3セット読むとは!原稿読みのプロはちがうなぁ〜。彼女の言葉をかりると「知りたいのに終わりたくない。次のページを繰る手がだんだん早くなる。」
面白くて、終わるのがもったいないのだ。そう、それが浅田次郎ワールドなのだと感じてきた。