冬の時代の到来

うっちゃりの新年度初めての保護者会に行ってきた。
今回の最大の目的は、役員選出。幸い積極的なお母様方がいらっしゃったので、すんなり3人決定した。
その後歓談。
クラス会の始めに担任の先生が今年のこのクラスが目標とすることを語ってくださった。

  • 聴く姿勢を大切に
  • ひと肌ぬごう

一つめは、授業をしっかり聴く(眠らず)ということ、人の話をちゃんと聞くと言うこと。
これができているのといないのとでは、学習の吸収力が全然違う。それに、議論するにもまず相手が何を主張しているのかをしっかり聴くと言う姿勢を習慣づけていないとできない。
二つめは、自分のことだけでなく、他人のためになにか力を貸してあげられるよう心がけようという他人を思いやる気持ち。この目標はとても嬉しかった。「なにもたいそうなことを言っているのではなく、ささいなことで”ひと肌ぬぐ”ことは日常ごろごろところがっている」と生徒に話されたそうだ。どうしてもジコチューになりがちな現代、小学生・中学生のころから、どう心がけるかというのは、今後の人生にとって、影響が大きいと思う。
まだ、新年度にあたらしい友達が出来ずにいる うっちゃり。自分からなかなか声がかけられない小心者である。
学年主任の先生からは、「お母さんにとっては冬の時代の到来です。」とおっしゃった。中2〜高1までの期間、もっとも子どもたちは苛つきやすく、言うことをきかない親にとっても先生にとても辛い時期だ。

ちょうど、前日こんなことがあった。
「ごはんできたよ〜」と言っても返事がなく、話しかけてもろくに返事しないから、うっかり「もうぅ、やりにくいなぁ〜」と言ったのが気に入らなかったらしく、洋服ダンスのなかに閉じこもってしまった。頭からフードを被り卵の姿勢で出てこようとしない。これには、まいった。
聖徳太子が夢殿に、親鸞が六角堂に籠もったという話しはきいたことがあるが、まさか我が家のぼっちゃんが、タンスに籠もるとは思っても見なかった。
「ほうっとけよ」と旦那は言うが、私自身が悪因なのがわかっているから、気になって仕方がない。ほうっておけない。ほんとは、かまってほしいけど、ウダウダ鑑賞されるのはイヤといううっちゃりの気持ちもわかるが、ヤツは気がながくて、辛気くさい。私は気が短い。テンポが合わない。ここで、無理に事を運ぶとすごいしっぺ返しがくることを私は知っている。だもんで、待つしかない。待つのは何より苦手な私なのに〜。母の試練だね。どうしたら、もっとおおらかな気持ちになれるのかねぇ・・・・どうやって、この子の思春期をのりきろうかなぁと
と思っていたところだった。

「気長に待つ・温かく見守る・耐えて優しく支える」 という親の姿勢が大切になってくるとセンセはおっしゃった。親にとって試練の時。すぐにプッツンきちゃう私にとってもしんどいわ。でも、まぁ子どもが大人へと成長する過程なんだから、健やかにそのプロセスが過ぎるようがんばりませう。3年間かぁ、長いなぁ〜。
「おろおろと慌てず、ドッシリ構えてください」と先生はおっしゃった。図体だけなら”ドッシリ”には自信があるんだが・・・