デスパレートな妻たち15-20

M夫人が貸してくださった今回のデスパレは、いよいよ話がややこしくなってきた。あまりに面白いのでついつい続々とみてしまう。どうしてこんなに面白いのか分析してみた。

  • 4つのストーリーが同時に進行し、しかもそれぞれが謎めいていいて、その複雑さとバラエティの豊かさにサスペンス風味も加わっていて飽きない。
  • 他人の家庭の秘密を覗き込んでわくわくするという、ちょっといやらしい心理だが、万人にある興味をついている。またそれぞれの秘密が半端じゃない。
  • 4人の夫人はまるで違うキャラクターだが、それぞれの妻のどこかに、それぞれの家庭に自分が当てはまることがあり、共感がもてる。
  • 当人たちは大まじめでやっていることだが、これが第三者からみていると結構笑える。

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/dh/chara/index.html

  • 完璧主義のブリー・・・ちょっと自分に似ているところがあり、ドキッとする。自分のやっている事を正しいと信じて疑わない。だが、ブリーはやりすぎ。でも自分ももしかして、他人からするとこんなに感じられている事はないだろうか?と反省材料になる。
  • ジコチューで物質欲の高いガブリエル・・・私からは、一番遠い存在。でも、ここまで自分を出して罪の意識を感じないのは、羨ましくもある。今回妊娠が発覚して子どもが欲しくないガブリエルは「私はジコチュー、でも夫のカルロスはもっと自己チューだから、わたしが自己チューであるのがわかっていない!私たちに”親”なんて無理。なれません!」と神父さんに相談する台詞には感心した。ガブリエルは、自分がわかってるのだ。親になれない人が親になって子どもを虐待死させている親が多いので、ガブリエルはえらいと今回初めて思った。
  • キャリアを捨て家庭に入った正義感の強いリネット・・・子育てに奮闘する姿は立派。そしてこの子どもたちがHDADと思えるほど半端じゃないやんちゃぶり。同情しますわ。私は、リネットに一番似ているように思う。だからものすごく共感する部分が多いが、彼女のように言いたい事をスパスパ言えればもっとストレスは溜まらないんだけどなぁ。
  • ドジでシングルマザーのスーザン・・・かなり笑わせてくれる。とくに、イーディーとのやりとりは、コントに近いくらいの爆笑もの。

この4人のキャラをみていると一番普通じゃないイーディーがだんだん普通に見えてくるから不思議だ。

  • そして冒頭にかならず入る自殺したかつての彼女たちの友達メアリアリスのナレーション・・・これが人生の真理をついていて、うなってしまう。霊になって初めて真実を知った彼女の言葉はこのドラマを見る上での羅針盤となっている。

アメリカ人の罪の意識というものは、日本人とかけ離れているように感じる。このドラマだけで「アメリカ人は」とくくってしまうのは、危険な発言だけど、彼女たちに関して言えば、そうだ。
というわけで、かなりにブラックユーモアだけど、妙にハマるよ〜〜〜(笑)
ブッシュ夫人のみならず、全アメリカがハマったはずだ。
私がみているのは、まだシリーズ1。アメリカではすでにシリーズ3がスタートしているとか。ますますブラックに。
M夫人の次のディスクが楽しみです!