人出はピークだが紅葉は追いつかず

Chumi2007-11-23


M夫人から清水寺の夜間拝観の招待券をいただいた。ご住職とご主人が知り合いらしい。
去年は、旦那がラジオに応募した高台寺の夜間拝観のチケットが当たり、池に写る紅葉の神秘的な美しさに息をのんだ記憶が新しい。
今年は季節が一段と後にずれているから紅葉はいまいちと聞いていたが、ニュースで今週がピークといっていたので、連休の混雑を覚悟で出かけることにした。
バスに乗って早くも後悔した。ものすごい渋滞である。四条通の人口密度は19時の時間帯で今まで見たことのないくらい。昼間並にぞろぞろ歩いている。バス停に鈴なりの人。大丸・京極・新京極・林万昌堂(天津甘栗の有名店)・よーじやと黒山の人だかりだ。バスがちっとも進まない。他府県ナンバーの車が、京都でこれしかない足、バスとバスの経路をさえぎる。マイカーで来るなよ〜〜。無理だってばー、この季節。
のろのろ運転でやっと祇園に到着。そこから清水寺めざして歩く。これまた普段考えられない人の波。ぶひー。
旦那がぶーぶー文句を言う。今に踵を返して帰ってしまいそうだ。たまには、いいじゃん、観光客気分でさ。となだめるが、人ごみが大嫌いな旦那は、ご機嫌ななめ。
安井通りの交差点で、舞妓はんと芸妓はんをそれぞれ侍らした自慢げな旦那衆と出会う。このごろの娘は成長が良いから、舞妓はんも巨大化しつつある。身長が高い上に、あの15cmはある「おこぼ・こっぽり」(舞妓用厚底げた)を履くものだから、旦那衆より頭ひとつ抜き出ている。
���s�_���ό��ē�: ������
おこぼは、舞妓はんの「おぼこさ」を表しているそうだが、むむぅ、こんなにデカイ舞妓では、かわいさ半減である。
八坂の塔から石畳沿いに産寧坂へと入ると、ますます人が多くなる。古い京町屋と灯篭の明かりが美しいが、人波は決して渋谷に負けないと感じる。まいったよ。よりによって一番人が来る時間帯に来ちゃったみたい。
テーマパークの入場の列のように並ぶ清水坂をのろのろと上がり、通りの両側に京扇子・おたべ・聖護院八っ橋・元祖八っ橋・清水焼・豆乳ドーナツ・生八橋シュークリーム・生八橋クレープ・夕子・黒のおたべ・秋限定おたべと生八橋に取り囲まれながら、やっと到着。旦那は、ここまで来て、もう帰りたいとほざく。無理やり突入〜。
闇夜にライトアップで照らし出される塔や舞台は美しく、空気の澄んだ晩秋の空に煌煌と灯るまるい月が風情をもりあげていたが、肝心の楓は青々としていて、ぜんぜんだめジャン。1,2本燃えるように真っ赤な楓にケータイ片手に群がる人々。
音羽の滝まで下りたところから舞台につながる階段の風景が美しかったが、これで、楓が色づいていたらより一層感動するんだけどね。
てなわけで、ろくな画像がとれず、紅葉より回廊につらされている蟷螂の模様のほうがよほど綺麗だったっす。
見ごろは来週あたりですかね。ずわんねん。
帰路、トイレを借りに実家へ寄ったら、久しぶりだったのと娘の合格祝いで盛り上がり、たっくさんビールをいただいて、二人ともよれよれになって帰りました。ご馳走様でした。