ばりオモロい!!「鴨川ホルモー」


鹿男あをによし」でマキメに惹かれた私は、次に進む事にした。いや、次というより 前に戻ると言ったほうが時系列的には正なのかもしれない。
アマゾンで同時発注した 「鴨川ホルモー」。マキメさんのデビュー作である。
これがもう、導入部から私の心はマキメに鷲づかみされてしまった。「鹿」の舞台が奈良で根幹がヒメミコであるに対し、「ホルモー」の舞台は京都であり、根幹は陰陽師である。く〜〜〜〜っ。

鴨川ホルモー

鴨川ホルモー

最後に思わず「ン」を付けたくなる衝動に駆られるこのタイトル。そも、ホルモーとはなんぞや???
しかも、あれよあれよとテンポよく、小気味よく展開される京都に連綿と受け継がれてきた曰くありげなカナリ怪しいサークルの青春ストーリー。言葉の遊びをふんだんに取り入れたリズミカルな文章は次から次へと読ませる読ませる。ずっぽりハマったマキメーワールド。いやぁ、ありえないけど、実に楽しいエンタテイメントだ。
途中なんどか吹き出す文章に出くわしたが、2度読んで2度とも内から湧き出る笑いに自分を抑える事ができなかった文章表現箇所がある。はっきり言って、今思い返してもかなり可笑しい。
終盤、クライマックスにさしかかり、このまま読み切るのが惜しくなった私は、雪が猛然と舞う丸太町通りとへと飛び出し、御池の大垣書店まで歩いていき、「ホルモー六景」なる続編をゲッット!!きゃ〜〜〜 (私にとって読みたい本を見つけたときに感じる幸せは、恋人と待ち合わせて向こうからやってきた彼を認識した時の喜びとほぼ同等である)
近日中に京大正門のクスノキ吉田神社の舞台に きっと私は向かうでせう(笑)
あかんわ、パーペキにイカレとる。

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娘の容態が土曜日に急変し、私は24時間病室に詰めることにした。やっと症状が落ち着いたのは昨夜21時頃だが、ほとんど寝ないでそばに着いていた。
夜が明けてもまた症状がぶりかえさないかと不安で、ずっと病室にいたが、その後、娘はなにもなかったかのように、まるで憑き物が落ちたかのように元気になった。ほっとすると今度は時間をもてあましてくる、それでも夜までずっと病室をはなれずにいた。そんな昼間の1日を比較的楽しく過ごせたのは、この本のおかげ。地獄の一夜は過ぎ去った。
最後の症状がでてから24時間たち、もう大丈夫そうだと本人も私も判断し、20時過ぎに病室を後にした。