ハリー・ポッターと死の秘宝

当たり前だけど、わかりやすい(笑)一字一句確かめるように 私にしては珍しくじっくり時間をかけて読んだ。さすがに2回目なので、涙はこぼれなかったけれど、何度読んでも読み進めるのが楽しいし、読了して、また最初からページを繰りたくなる不思議な魅力がある。特に最終巻はあらゆる秘密が明らかになるので、それが起こった時の巻を振り返って確かめてみたくなる。
原文で?な細かいところがクリアになった。特にKing's Crossは邦文で読んで確かめてみたかった。この章だけ2回繰り返して読んだ。Prince's Taleは、やはり魅力的な章だ。この章によって、前後の章が生きてくる。特に、前章の最後Snapeの言葉。全編を読み返してもこの言葉はぐっと胸に詰まって泣かせてくれる。

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

あとがきで松岡氏がJ.Kローリング氏にならって、稲妻型で上梓について感謝を現した文があるが、ローリング氏が"The"で始まり"End"で結んでいるのを上手く踏襲し、「この物語を」で始め「松岡幸雄に」と締めくくっている。まさにこの10年、飛行機の中でDanと出会ってから、この物語とともに彼女の運命は大きく変わった。運だけではなく もちろん彼女の努力あってのことだろうけど。
ハリーについても松岡氏についても、自分を信じて前向きに努力して進めば、良い結果を勝ち取れるということをこの一連の物語から感じる。