地蔵盆

Chumi2008-08-23


今年は組長の役が廻ってきているので、お地蔵さんのお世話をしなくてはならない。「地蔵盆」という言葉は、「夏休みの終わり」という物悲しいニュアンスを私にもたらす。「夏休みの最後の楽しみ」とも言い換えられる。子どもの頃は、とても楽しみにしていたものだ。
早朝、普段安置されてある祠からお地蔵さんを出し、奇麗に洗って、絵の具でお化粧する。そして、地蔵盆の会場の祭壇へお飾りし、子ども達を毎日見守っていただいている事に感謝して、お経を上げてもらい、沢山のお供え物をして、町内のものが集う。集会場は、各町内に設けられ、大抵は、町内のどなたかのガレージだとか、企業の空いているスペースをご好意で貸していただいて屋外であることがおおい。
地蔵盆は、町内会の1年に1回の子どもの為の楽しいイベントでもあって、どの町内も10時と15時に子どもおやつ 福引き、二日目に大人家庭福引き、おやつなどが必須スケジュールとして組み込まれ、初日の夕方には映画会やゲーム大会など山場となる町内独自のアトラクションが催される。おやつや、福引き等イベント開始時間になると各町内を年長の子どもが手からぶら下げた鐘を鳴らしながらまわり、そのカンカンカンカンという音を聞いて、子ども達が会場へ足を運ぶ。
まだまだ残暑の厳しいこのころ、蒸し暑い京都の野外で冷えたスイカやかき氷をおやつに喜んでいただいていた昔と今はすっかり様子が変わり、おやつはマクドナルドとか、地蔵盆用パッケージおやつ詰め合わせとかになり、エアコンが効いた自宅から、地蔵盆会場に足を運んでも そこに居ては、暑いので、またサッサと自宅へ戻る子ども達も増えてきた。
以前は、野外で町内の子ども達と鬼ごっこをしたり、カードゲームをしたりして楽しんだものだが、今やゲームの主流はDSに移行し、会場で子ども達があつまっても個々にDSをやりがたる。こどもの遊び方もころっと変わってしまった。
時代は豊かになり、ありきたりのおやつをたくさんもらっても、好き嫌いがあって食べきれなく、福引きで当たった景品も予算の関係で中国製だと 目の肥えている子ども達は、文具品も家にあふれていて使おうとせず、結局お蔵入りか、ゴミ箱行きとなってしまうのが、ここ数年見られていた。
飽食の時代で、物質的に恵まれた現代に育った子ども達に喜んでもらえるよう、かつ町費の無駄のないように考えられた結果最近は、福引きはやめて、図書券、おやつは、金券で近所のお菓子屋さんへ自分の好きなお菓子を買いに行くといったことに変化してきている。昔に比べて非常に味気ないかんじ。今や会場に集っているのは、子ども達ではなくお世話をしてくださる町内役員の方とお喋り好きの元気なジジババなのである。それでも自分の子どもを見ていると、「地蔵盆は楽しい、大好き」というイメージがあるようだ。
てなわけで、明日日曜日は早起きしてお地蔵さん奇麗にしなくっちゃ!!





てらちゃんからいただいたバジルはぐんぐん育ち、もう2回も収穫した。東京に行っているときに猛暑で枯れてしまわないかと思ったけど、ハーブってジョーブ〜!
バジルは 主にピザにつかったが、使い切れないので冷凍してある。そろそろ3回目の収穫の時期がきたようだ。今夜はピザでも焼こうかな?