「少年A」この子を生んで

どらちゃんが貸してくれたアノ衝撃の事件の一冊。父母の手記である。印税はすべて被害者の償いに充てられているそうだ。
「一体何が原因でこんな恐ろしい事件が起きたんだろう?」と当時だれもが震えたと思う。少年法が改正される大きな事件だった。
文庫化され19刷になる。皆の関心の大きさが現れている。
読む前ですら、早く読んでみたいという氣持ちと思い出したくなくて なかなかページを開けない葛藤があった。

父と母 悔恨の手記 「少年A」 この子を生んで…… (文春文庫)

父と母 悔恨の手記 「少年A」 この子を生んで…… (文春文庫)

事件の経緯とその時の父母それぞれの氣持ちと状態。経過。過去の育ち。その後。精神鑑定を読んで。と書かれている。
読後すっきりするかと言うと、逆に、で何? とよけい恐ろしくなる。
今27歳?人間としての正しい倫理観を取り戻していることを願ってやまない。

被害者側の本も読まないと、この父母については、今のところ なんとも言えないが「 淳 (新潮文庫) (文庫) 土師 守 (著) 」 こちらは、まだちょっと辛くて読む勇気がない。それほどまだ私には、なまなましく恐ろしくて忌まわしい事件だった。