きのうの神さま
7&11ブックスでなんとか手に入れたディアードクターの原作本で直木賞ノミネート作品。
- 作者: 西川美和
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2009/04/16
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 47回
- この商品を含むブログ (81件) を見る
最後のページがもう一枚あるんじゃないだろうかと探してしまったのが2作品あった。
できれば普段は言わずに済ませておきたい日常のこころの陰鬱との葛藤があぶりだされた作品ばかりで、真実をついているだけに心にちくりと刺さる。
こうゆう微妙なこころの動きのテーマを映画にしてしまうんだから、凄いなぁ。
映画のディアードクターの中でも、赤貝をノドに詰めて亡くなりそうになっていたおじいちゃんを蘇生させようとドクターが心臓マッサージしようとしたとき、いつも看病していた若嫁がぎゅっとエプロンを握りしめた。親族代表が「せ、先生!ありがとうございました!」と言って、ドクターがマッサージにかかる手を緩めたとき、若嫁が握り締めが拳がゆるんだシーンがあった。
人の気持ちは、こういった動作に表れるんだとハッとした。
本を読んでも読んでも、映画をいくら見ても、心にあいた空虚な穴はなかなか埋まらない。
人事を尽くして天命を待ってていいのか。
人事を本当に尽くしているのか。
精神を強く持って、挫けずしなやかに生きていくしかないよね。