ハプスブルク家12の物語

ドラちゃんから借りた1冊。

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)

Theハプスブルク展がいよいよ新年から京都で3月までという長い会期で開催される。
絶対行きたい!
この本は 650年続いたハプスブルク家の興亡をベラスケス、エルグレコデューラー、マネ、等々の名画にもとづいて語られている。
文体が、リズム感よく、ウィットに富んでいるのでぐいぐい読ませてくれる。マリー・アントワネットエリザベート、ファナ、フェリペ2世と人物の性格を掘り下げて語られているので、もともと歴史に興味の薄い(絵画は興味深いのだが)私も非常に楽しめた。蔵書として、ちょっと手元に置きたいかも。
以前マリア・テレジア展を見に行った時の図録をも思わず引っ張り出してきた。マリア・テレジア展図録は、主にオーストリアハプスブルク家について書かれてあるが、この本はスペインでのハプスブルク家にも及んでいるので理解が深まる。長く続いただけ会って、血みどろの 血塗るられたハプスブルク歴である。怖いよ〜〜
学生の時、歴史は、「年号と人物と出来事」でしか学んで来なかったから、いまさらながら、人物を中心に読み直してみると非常に楽しい。
著者があとがきで、「歴史は人物のおもしろさに尽きる」と書いているが、まさにその通りだと思った。
Theハプスブルク展では、本書で紹介されている「エリザベート皇后」(ヴィンターハルター)「11歳のマリアテレジア」(アンドレス・メラ−)「マルガリータテレサ」(ベラスケス)も出展されるので楽しみ〜〜♪