文藝別冊 萩尾望都 少女漫画界の偉大なる母

ズルイヨ、河出さん。エドガーだよ、アランだよ、こんなの表紙に持ってきたら、ファンとしちゃー買うっきゃないじゃん(笑)

萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母(文藝別冊)

萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母(文藝別冊)

ツイッターで出版社と書店のフォローを沢山している。そのつぶやきのなかで、「萩尾望都よく売れています」を発見し、書店に直行、1冊だけ残っていたのをゲットし、むさぼるように読んだ。
デビュー40周年記念として発行された本誌には、1万字ロングインタビューや各著名漫画家・作家の寄稿があり、おモー様の知らざる一面が露見し、ファンとしては、貴重な本。

結婚を機に、少女漫画とは縁を切ったつもりだった。
いつまでも夢のような世界を共有し生きて行くには、無理がアルと思ったから。結婚を境にいろいろなモノと別れを告げる決心をした。もうすこし、現実的に生きようと。それは、私に妻ではなく嫁としての役が期待されていたから、それまでに自分に固執していたらきっとやっていけないだろうと思ったからだ。

しかし、発売を首を長くして切望し、ゲットした初版本は捨てるに捨てられず嫁入り道具とともに持ってきていた。だが、数年前いろいろあって、処分してしまった。
過日サーヨに「なんてもったいないことを!」と嘆かれてしまった。彼女は、ベルばらのシ初版を大切に保持しているという。

でも、子育てが一段落し、ようやく自分自身の時間をもてるようになってきた歳を迎えて、やはり若い頃に夢中になったさまざまな事項はいまだ私を魅了していることに気がついた。
最近になって、美術館にでかけたり、映画をみまくったり、本を読みまくったり、好きな音楽を聴いたり、少しずつ、本来の自分自身を取り戻してきたような。じゃぁ、今までの私はわたしじゃなかったのかと言うと、それはそれで私。新しく形成された私だ。
本書を読んで、漫画と決別した後で、おモー様が続々と大作を描いているのがわかった。
もう我慢できない。おモー様の作品群めざして再び書店へゴー!なのだ。