解夏

以前雑誌で「読みごろ」と紹介されていた さだまさしの作品だ。

解夏 (幻冬舎文庫)

解夏 (幻冬舎文庫)

娘がコレを先に読んでいたとは驚きだ。読んでみたかったんだよ〜。
この本は、短編4つで構成されている。どれも読み終えたあと人間らしい暖かい気持ちになれる。タイトルで始めに編集されている「解夏(げげ)」は今年映画化されるらしい。失明する時点で病気が治るという難病の設定が恐ろい。もし、自分がこの立場だったらどうしようと考えずにはおられない。
4つとも面白かったが、3番目の「水底の村」が特に良かった。雑誌にもそう書かれてあって是非読んで欲しいと。娘も解夏よりコレが一番良かったと、最後の続きが気になると言っていた。そう、余韻の残る作品なのだ。「それで、それからどうなったの?知りたい〜知りたい〜」って感じだ。他の3つの作品が現実にありそうな話しであったのに対し、この「水底の村」はとてもドラマティックでファンタスティックなのである。そして 楽しく読める。ちょっと椎名誠岳物語を思い出したり・・・ 
なんか面白い読み物ない? と言われたら コレを紹介しようと思う。
で、いつも思うことなんですが、この冬幻舎って出版社は芸能人の著者が多いけど、ホントに本人が書いているのでしょうか?ってね。あ、いや。そんな失礼なことを思っちゃイケナイなとおもいつつ。読後感が良ければよい程その疑問は強くなるのですわ。