初めての鍼

生まれて初めて鍼治療というのを受けた。
先生は女性。だから脱ぐのもためらわなくて良い。
ずっと鍼をしてみたかったのだけれど、今まで躊躇していたのは、痛みに対する不安じゃなくて、背中を施術してもらうには すっぽり脱がなくてはならないってこと。テニス肘で通っていた接骨院にも鍼の先生はいるんだけど、仲良くなっちゃってるから・・・なんだかなぁ。
まぁ、まだ恥じらいってものが 残っていたんですね。
先生が女性である事、そしてもう1つ「アロマ」を使ったマッサージも受けられる事がかなり魅力的だった。
さて、9時半に予約したんだけど、終了したのは11時頃。かなりお話ししました。だってこの先生 私の興味ある事をわんさかとやっている。
まず、問診票を書くときにハーブティーのサービスがあり、ちょっとビックリ。
久しぶりのミントティー。おいし。しかも、カップはウエッジウッドのピーターラビットだったので2度ビックリ! 私の趣味と一緒〜
それじゃぁ はじめましょうか。と保温された白木のおしゃれなベットにのると お腹が温かくてキモイ良い。
私の肩を見て 直ぐ先生は言った。
「あー腫れてますね。痛いでしょこれは」
げーーー 見ただけでわかるんや。肩胛骨から背骨よりが腫れているらしい。
まず 脚の血流を良くしようねと脚のマッサージ。三陰交が刺激されてちょっとイタきもちいい。
鍼は置き鍼で10分ほどだったかな。肩と首は別々に。
全然痛くなかった。1回だけちくっとしたけど 自分で縫い針刺した時の事考えると、痛いうちにはいらない。
肩から背中にかけては、電気温灸を10分ほど これまた暖かくて気持ちいい。
それから ラベンダーオイルを使って 背中〜肩にマッサージ。揉むっていうより、エステっぽいかんじ。手の感触がきもちい〜い。
その間 いろいろと質問したりお喋りして 先生がヨガのインストラクターを目指している事もわかり、
「今大流行ですよね〜わたしもやってみたいんですよ〜ホットヨガ!」と言えば、
「肩こりに効くポーズ 2〜3教えてあげるよ」とおっしゃって下さり、伝授してもらった。
でもね、絶対できそうにないポーズが1つあった。
「身体こんなにねじれるの無理〜!」いえば、
「だんだん柔らかくなるよ。それに、筋肉はねじってやると痩せるんですよ。お腹へっこむわよ〜」
「はいっ!ぐわんばります!!」
どうやら先生は私と1才しか違わない年齢で、東京まで通いアロマオイルのレッスンを受け、女性の資格取得を応援しているとおっしゃった。興味あるなら、取りなさいよ、今度テキスト見せてあげると。
「これからの時代、女性は、いつ離婚しても一人でやっていけるようにしておかないとね。」と先生。
これは、激しく同意。
スリランカにあるアロマオイルの施設や飯能のことなど、話し込んでいると、白木のカウンターにコカリナがあるのを見つけた。
「あれ? これコカリナじゃないですか〜」
「あら? 知ってるの?主人は講師をしているのよ〜」
それから、またまた話しが弾んだ。広島の平和宣言のバックでコカリナ奏者の第一人者のK氏が演奏しているCDまでもらっちゃった。
それで帰宅したら 11時だったもんでびっくりした。ずいぶんゆっくりしていたな〜。それだけ雰囲気がよかったってことかな。私が、施術してもらっている時、もう一人予約無しで患者さんがきたけど、もう1つのベッドは空いているのに先生は、断っていた。一人一人にじっくり時間を掛けたいという姿勢も気に入った。
その日は夜になるまで背中がぽかぽかと暖かだった。これは、鍼の効果なのかアロマオイルの効果なのか?どっちだろう?
「横になっているときは柔らかくなったように思ったけど、座るとまだ堅いね。残念。1回じゃ治らないわね。」と先生は言っていた。
まだ首はこっているけど頭の重いのは少し楽になった。肩も痛みが和らいでいるように思う。
もう少し通った方がいいのかなぁ。とりあえず、鍼に対する不安は、まったくなくなったよ。
あぁ そうそう この先生 パッと見た印象が「ペルシャ猫」だった。
丸くて大きな瞳にふわふわのヘア。瞳が若干青だったのはカラーコンタクト?