ブランコのむこうで
- 作者: 星新一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1978/05/29
- メディア: 文庫
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睡眠をとって夢をみること。これは、人間にとって(動物も夢をみるらしいから 生き物にとってと言った方がよいか)とても大切なことに思えた。読んでいて連想したのは、「不思議の国のアリス」・心理学で言う「夢」の意味・霊学における「夢見ているときの霊的状態」だった。夢が人にどういった効果をあたえているのか 星新一は童話風に心理学を説いているのかもしれない。小学生中学年以上から読める内容の物だが、その奥に秘められているのは、意外に深い意味があるかもね。大人になって、こういった現実味のあるファンタジーをこの時期読むことになったのも、やっぱり私にとって「偶然ではなく、必然」だったのかも。考えさせられた箇所多々あり。
冒頭から いきなり、ドッペルゲンガーが出てくるんだもんね。そりゃ引き込まれるよ。この言葉を知ったのは、やっぱり高校の時で、大島弓子の「すべて緑になる日まで」だった。(ように思う。)彼女の漫画には何度もキュンキュンさせられて、よく泣かされた。今読み返して、あの時と同じ少女独特の感受性が自分にまだあったなら・・・たいしたもんだと喜ぶべきか?成長してなくて、ピーターパンシンドロームと嘆くべきかはわかんないけど。
さっそくweb本棚に「面白かった」のスタンプを押す。このページ絶対いいよね。読書欲をかき立てられるよ。って私は、やっぱ単純でノリやすいだけかもしれないけどさ。