雨読-生きる力と脱力

一気に2冊完読。雨は土曜から続いて今日で6日目だ。例年なら梅雨明け宣言が聞こえていきそうだが、これまた異常気象なのか? 梅雨明けどころか 入梅って感じじゃんよ。6月は雨量が少なかったし。
その雨のせいか、はたまた新潮文庫100にはまったせいか、amazonのギフトカードにはまったせいか、ガンガン本を読んでいる。
amazonから500円のギフトカードが贈られてきた。5月に5000円以上の本を買ったらしい。え〜?そんな高価な本買ったっけ?とレシートを繰れば、ハリポ2冊とバンビの史記複数冊だった。5000円以上10000円未満で500円の金券データーがもらえる。送料のかからない1500円以上でコレを使えば、実質1000円の出費で1500円分のお買い物ができるというわけだ。本以外にも使えるが、やっぱ本でしょう! 「ありがとう大五郎」「佐賀のがばいばあちゃん」「菊次郎とさき」「こころの処方箋」4冊注文し、昨日それが届いた。かばいばあちゃん以外は、新潮文庫なので、これで、かわいいパンダのマスコット人形yonda?がもらえる。うっしっし。

ありがとう大五郎 (新潮文庫)

ありがとう大五郎 (新潮文庫)

表紙の写真見るだけでうるうるきちゃった。
淡路島モンキーセンターで瀕死状態で発見された四肢体欠落した奇形のニホンザルをテレビ局勤務の社会派カメラマンが家庭にもちこみ育てた2年と4ヶ月の感動フォトドキュメンタリーである。
大五郎の成長ぶりを中心に 家族全員の執筆によって素のままに書かれていることで、「生きる」ということ、「家族のありかた」等、深く考えさせられた。写真はさすがプロと言うだけあって、すばらしい。物言わぬ大いなる物語だ。親がこれだけ一生懸命生きていれば、子どもはその背中をみてまっすぐ育つというわけか。(もちろんどの家庭でもある微妙な思春期の難しい年代を乗り越えての話しだが。)
書店で見かけたら、是非手にとって見ていただきたい。特に、これから人の親となっていく若い子どもたちに読んで欲しい!と強く感じた。



さくらえび (新潮文庫)

さくらえび (新潮文庫)

いわゆる「裏・ちびまるこちゃん」である。集英社から出ていた さくら氏編集の「富士山」という雑誌から編集したものらしい。こうゆう背景があって、国民的キャラのまる子は生まれたのかと思ったのは、「もものかんづめ」を読んだ時だった。電車で読んでいて、どうしても口元が緩みニヤニヤ笑いをしちゃう自分に困った記憶がある。それを同じ物を期待して これをうっちゃりに薦めて、彼が国語の読書の宿題のひとつとして、これを自ら選び あっという間に読んでしまったから、ついでに私も読ませてもらった。
読み始めて、すぐ 失敗したと思った。くだらん。実にくだらない話だ。ヒロシのそれは、のび太に匹敵するのはよくわかっていたが・・・「書いてきていて時間のムダだった。読んでいるあなたも時間のムダ。」と書いてあって、これは さくら氏の笑いをさそう文なのかどうかは ファンじゃないしわからないけど、ちょっと不愉快で がっくりきた。 いくら売れて儲けたからって、じゃ 無駄金つかうなよな。と思ったが、これがまた売れているから不思議。どこが爆笑なのかわかんない。笑いのツボが全然私とは違う。脱力しただけ。
「ありがとう大五郎」が力一杯のものだっただけに、京都から奈良までタクシー飛ばしたって・・・よけい あほくさくなった。なんのために「富士山」って雑誌があったのかも内容が無くて よくわからん。なんでこれが新潮文庫100に選ばれているのかもよくわからん。ちょっと読み合わせがわるかったかも。でも もう私には まるこはいいや。・・・文句ばっかりや(笑)