あの頃ぼくらはアホでした

あ〜、面白かった!!思わずイッキ読み。べちーさん、面白い本紹介してくれはって、ありがとう〜! 椅子からこけそうになった気持ちわかります〜!(爆)

あの頃ぼくらはアホでした (集英社文庫)

あの頃ぼくらはアホでした (集英社文庫)

amazonのギフト券が送られてきたので、それを利用してオーダーした3冊のうちのひとつがこれだった。パラパラと読み出すと、とたんにギュイーーンと私はアノコロにフィードバックした。
以前「秘密」を読んだとき、ラストで涙が止まらなくなった。直子の切なさがたまらなかった。そして、そこに小道具としてユーミンが出てきていた。このユーミンは、松任谷由実ではなく、荒井由美だ。そこに私は妙にしっくりと馴染む何かをこの作家に見いだした。なんでだろう?当時、私が荒井由美が好きでたまらなかった頃の気持ちがこんなにリアルに甦ったのは、なぜ? どうして、こんなにしっくり馴染むのだろう?とその時不思議に思ったが、その理由がこの本を読んで明らかになった。
著者は、私と同世代というか、ほぼ同い年だったのだ。(あちらが上ね/笑)だから、話が合うといえば、失礼な言い方だが、これを読んでいて、「そうそうそうそう!」とか「”ジャミラやぞ〜”とか確かにタートルネックから首すぼめて、ゆう奴、おった!おった!」とか、「髪の毛がゴア」とか、とたんに、アノコロにフィードバックして、出てくる固有名詞のネタが、めちゃくちゃ懐かしくてウケタ!ウルトラQは、私も好きだった。中学の頃の話も、そこまでワルじゃなかったけれど、まぁだいだい似たような学校の雰囲気が思い出せて、懐かしかった。
それにしても、こんなこと書いてもええんかいな、と思うことまで赤裸々に書いてあって、思わずハミ笑いをしてしまうので、この本は決して公共の前で読んじゃだめだ。と思った。オモロさが、こみ上げてきて、ニタニタ笑いを押さえられない。
ほんと、今まで東野圭吾に抱いていたクールなイメージは、この本によって、ガラガラと崩れてしまったのだった。でも、それと同時に、また一段と好きになっちゃったわ。やっぱり、ええな、大阪弁は。ファン必見なんちゃうん?この本。
それにしても、私も気になる。最後の語り。無事就職にたどりつけた会社で一体何があったのでせう?


*追記:
最後の対談で、萩尾望都大島弓子という名前がでてきて、再度驚いてしまった。私が、高校の頃、心底傾倒していた漫画家だった。しかも「トーマの心臓」と書いてあるではないか。私が一番影響をうけた作品だ。何度も読み返し、ついには台詞まで覚えてしまったものだ。この作品が、より深く理解したいと、新約聖書旧約聖書を読むきっかけとなったのを覚えている。彼女たちの作品に、何度涙をながしたことか。それが、映画化されているとは知らなかった。多感で繊細な感性を持っていたアノコロがまたこの本の最後でフィードバックされた。怖いくらいに、ぴたりと合って呻ってしまう。
ちなみに「ポーの一族」「トーマの心臓」「11人いる!」「百億の昼と千億の夜」(原作・光瀬龍)「銀の三角」は嫁に来るとき持ってきている。私の宝物なのだ。(お蔵入りしているが)以前娘に「読む?」と打診したら、「こんなに文字の多い漫画は漫画じゃない」と拒否されたのだった。