メンタルヘルスケア・リスクマネジメント

企業管理者向けのメンタルヘルスケア・リスクマネジメントのセミナーへ大阪へ出かける。
精神障害者などにかかる労災認定の増加や「心の健康」問題対策がこれからの企業の経営問題になってきている。
私もかつてプチ鬱になってしんどい毎日があったことから、この問題をしっかり知っておきたかった。最近は読売新聞に連載されている読売新聞記者本人が罹った鬱病をつづった「うつノート」を読んでいて、こういった心のケアのための精神医学系・心理学系への関心が高い。

第1部は臨床心理士であり産業カウンセラーでありキャリアカウンセラーでもある臨床心理士の方の会社で取り組む4つのケア(セルフケア導入のポイント等)をスライドを使っての講習。途中 部下が上司に仕事上での不満/不調を訴えるときの傾聴カウンセリングのビデオ学習があり、それが実践的で面白かった。聞く側の態度や言葉により悩みを訴える人にとっては、事態の明暗を分けることがはっきりとわかった。
かつて自分が講師まがいのことをしていた経験もあり、こういったセミナーを受けると、ついつい「この運びでよいのか」と厳しい視点で講師を見てしまうことが私の悪いくせなんだけど、第1部は、ポイントがぼけて、わかりずらかった。まぁ、資料があるんだし、後で復習すればいいんだけど。もう少し「その事例は結局どのような対処法でどうなった」のかを教えてほしかった。問題事例をあげっぱなしで、中途半端。皆 どうして解決したら良いのかを知りたくて参加してるんじゃないのか。パワーポイントという新しいツールの出現により色々な場合での解説やセミナーはわかりやすくなってきているが、やはり基本はトーク。人にわかりやすく」説明するのは、難しい
第2部は、社会労務士さんのメンタルヘルスにおける労務管理上の会社に必要な2つの備えについての講習。第1部に重きがあったようで、セミナーの時間の大半が第1部にさかれたため、第2部は、時間が押しているせいか、スライドも使わず、スライド原稿のレジュメのみの早口で端折ったような説明で、わたしとしては、もう少し丁寧に説明を受けたかったのが残念だった。この講師は、お話がお上手だったので、第1部のように肝心なポイントがなにか自己復習しなくてもよく、ポイントが明確に理解できてスマートだった。
終了16:30 あっと言う間の2時間半だった。

セミナー終了後、せっかく大阪まで出て来たのだからと、お得意先に営業のご挨拶にいく。お会いできお話しできてよかった。