The Deathly Hallows 14

Capter 14 : The Thief

魔法省から命からがらグリンモルドに瞬間移動する際、デスイーターのひとりイェックスがハーマイオニーの腕にしがみついてきてしまった。このままでは、ヤバイと彼が力を緩めた瞬間、ハーマイオニーは他の二人を連れて、また別の場所に瞬間移動。そこは、クィディッジのワールドカップが行われた森だった。ロンが出血多量で瀕死状態だったが、ハーマイオニーの魔術と薬でなんとか回復。テントを張って、キャンプを始める3人。せっかくクリーチャーも慣れてきていて、優しく彼らに美味しいお料理を毎日出してくれて甲斐甲斐しく世話をしていくれるようになったのに。居心地の良かったグリンモルドの生活が懐かしい3人。とにかく、ひもじい。ロケットは破壊するどころか開けることもできない。ここに長く居たくないが、次のホークラックスを探すにもどこを当てにしてよいか解らない。3人の関係がぎくしゃくしている。ハリーの傷が痛み、またヴォルデモードの心を覗いてしまう。ヴォルデモードは、ついにジオグロヴィッチを見つけ出し、「アレをよこせ」と拷問していた。「アレは盗まれてしまってここにはもうない」というジオグロヴィッチ。ジオグロヴィッチの心を覗くヴォルデモード、盗人の顔がちらりと映る。そしてそれが解るハリー。その盗人の顔にはハリーは、なんとなく見覚えがあったが、誰だか思い出せない。アレとは何なのか?そして、盗人は誰なのか?

彼らのイライラと悶々が伝わる章でした。