恋文の技術

うっちゃりの夏休みの国語の宿題は、先生にはがきでラブレターを書くことである。
よくこんなこと思いつくなぁ〜とお茶目な先生に感心。
しかし、男子校で恋の経験も無いのに 先生 そりゃーちょっと 無謀というか、不毛じゃないですかー??

そんな頭もあってか、この本のタイトルを見たとき、「これは宿題の参考になるかも?」とおもったのだ。
ところが、さすがは、森見登美彦!!
こんなに楽しい本があっていいのか?!

恋文の技術

恋文の技術

なかなか恋文が書けない京都から能登に流された大学院生の話。
能登の研究所に流された守田が友達関係者各位に文通を始める。手紙を書いて書いて書きまくる。しかし、肝心の意中の人には、なかなか恋文が書けない。

その彼の手紙で、この本は全部構成されている。全部彼の手紙だ。
これが、めちゃくちゃ可笑しい! 後半部 彼女宛に出しそびれた没ラブレターには、なんど吹き出したことか。あまりにも気色悪すぎ!

もうページを繰る手が止まりませんな。
吹き出すこと数回。同じセンテンスを2〜3回読み返しても、こみ上げる笑いを堪えきれない箇所2回。とても電車の中では読めませーん。

いや〜 久々楽しませてもらいました。
読了後 え? と もう一回ページもどしたもんね。(これイニシエーションラブより その衝動に駆られた)

そして全貌を把握した時には、「森見登美彦 万歳!」と叫びたくなった。


なんとなくツマランだる〜い 夏を送っているあなた、よんでミソ。



森見さんもひとつ新刊でてるんだよね。「宵山なんとか」上位にランキングされている。こちらも図書館では、200人ほどマチ。もちっと部数揃えてほしいよなー。図書館。