バルバラ異界

夢で未来をかえる能力を持ち眠り続ける少女と他人の夢に入って行く能力をもつ男性を中心とした近未来SFロマン。ユング、遺伝子記憶、深層心理、無意識、不老不死、父性愛がキーワード。恩田陸さんが繰り返し読み返しているというので読みたくなってアマゾンにオーダー。

バルバラ異界 (1) (flowers comics)

バルバラ異界 (1) (flowers comics)


最終巻になるとキャラクターがガンガン増え、どうなるの?と思っていたら、終盤 夢のやりなおし、やりなおし、やりなおし、でどこからどうなってココまできているのか自分の現在地が不明になりそうになった。(笑)
読みながら「へ?」「ちょっとまって」「は?」とページを行ったり来たり。


バルバラ異界 (2) (flowers comics)

バルバラ異界 (2) (flowers comics)

大勢のキャラオンパレードと主人公の度会氏のキャラは「11人いる!」の雰囲気で、オグロな話なのにところどころギャグめいている。ネーミングで、おモー様遊んでますな(笑)



バルバラ異界 (3) (flowers comics)

バルバラ異界 (3) (flowers comics)


かなりこんがらがるが、プロットは、キッチリとしているし、ラストの余韻もいい。何より発想が豊かだよね〜。てか凄い。
登場キャラで マヒルが超ウケルんですけど〜〜
あ、そうそう、あのトランスジェンダーが 「麦の海に沈む果実」の父を生み出したんだろうか?

バルバラ異界 (4) (flowers comics)

バルバラ異界 (4) (flowers comics)

時は流れ 時代は変わろうとも「人が人に伝えたい想い」とは変わらない ということだろうか。

とっても面白かったけど、先に読んだ「マージナル」の壮大さに私は打ちのめされてしまっていて、まだその余韻がある。